• 本

死政治の精神史 「聞き書き」と抵抗の文学

出版社名 青土社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-7917-7572-9
4-7917-7572-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 431P 19cm

商品内容

要旨

石牟礼道子、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、森崎和江、柳美里…「聞き書き」の政治学がここにある。人びとの身体が放つ声とことばに耳を澄ませ、人文学のあり方を再発明する。ともに生きるための文学史へ―。

目次

序 生きさせる政治、死ぬにまかせる政治、すでに死体とみなす政治
第1部 文学史からの問い(寂聴の苦闘、浄福の到来
強父・阿川弘之、および娘小説の批評性について
文学史と地政学―夏目漱石の「日本の開化」 ほか)
第2部 「聞き書き」と文学史への抵抗(越境する日本語―植民二世・森崎和江の思想
森崎和江の言語論
森崎和江の「二重構造」論―「個」と「集団」を再発明する ほか)
第3部 生政治/死政治(「犠牲地域」のオリンピック―柳美里『JR上野駅公園口』
権力関係を「使用」する―吉田修一『湖の女たち』
曖昧な肉―武田泰淳『富士』 ほか)

著者紹介

佐藤 泉 (サトウ イズミ)  
1963年生まれ。専門は近現代日本文学。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)