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ヒトラーの馬を奪還せよ 美術探偵、ナチ地下世界を往く

出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-480-83724-0
4-480-83724-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 303P 19cm

商品内容

要旨

第二次世界大戦時、ヒトラー総統の官邸前には高さ3メートルを超える一対の馬が偉容を誇っていた。ナチスお抱えの名匠の手になるブロンズ像の傑作だ。ベルリン陥落時に破壊されたと信じられていたその「馬」が、密かに売りに出されているという。重さ1トンの巨像が数十年ものあいだ、誰にも知られず隠しおおせるものだろうか。半信半疑で調査にとりかかった著者の前に現れる怪しい人脈。元秘密警察、旧ソ連KGB、謎の大富豪、ネオナチ…、まさか「馬」は本物なのか!数々の盗難美術品を発見し、“美術界のインディ・ジョーンズ”の異名をとる著者が、戦後史と美術マーケットの闇に迫る。緊迫のノンフィクション。

目次

1 イタリア、リヴォルノ二〇一四年
2 アムステルダム
3 ミュンヘン
4 ミュンヘン、地下駐車場
5 ブリュッセル
6 アムステルダム、日曜の朝、オフィスにて
7 ベルリン、そしてエーベルスヴァルデ
8 プレンツラウアー・ベルク
9 アムステルダム
10 ベルリン
11 アムステルダム
12 ミュンヘン
13 ネルフェニッヒ城
14 アムステルダム
15 ベルリン
16 ハイケンドルフ
17 アムステルダム
18 ベルリン
19 アムステルダム
20 二〇一五年五月二〇日水曜日

出版社・メーカーコメント

戦火で失われたはずのヒトラーゆかりの逸品が闇市場に現れた。本物か贋作か? 黒幕は何者か? 暗躍するナチ残党との息詰まる駆け引きを描くノンフィクション。

著者紹介

ブラント,アルテュール (ブラント,アルテュール)   Brand,Arthur
オランダの美術調査員。200以上の盗難美術品の発見を手がけ、“美術界のインディ・ジョーンズ”の異名をとる。発見した美術品には、1600年前に失われたモザイク画や、行方知れずだったダリやピカソの作品、作家オスカー・ワイルドの指輪などもある
安原 和見 (ヤスハラ カズミ)  
翻訳家。訳書にマティザック『古代ローマ帝国軍 非公式マニュアル』、グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』(以上、ちくま学芸文庫)、カプラン『人間さまお断り』(三省堂)、アダムス『銀河ヒツチハイク・ガイド』(河出文庫)、ヒギンズ『ベリングキャット』(筑摩書房)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)