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イタリアの修道院菓子 キリスト教とともに発展したイタリア菓子。中世から続くその物語と作り方

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-416-62106-6
4-416-62106-X
税込価格 2,860円
頁数・縦 191P 21cm

商品内容

要旨

日常にキリスト教行事があふれるイタリア。クリスマスや復活祭だけでなく地方の小さな祭りなど、年間を通して祝い菓子を食す機会が多いが、その多くは修道院が発祥である。中世を発端とした修道院菓子は、長い年月の中でそれぞれの時代背景から影響を受けてきた。材料、形、名前をも少しずつ変えながら、時には違う菓子へと進化。やがて舞台は修道院からパスティッチェリアへと受け継がれ、現在も私たちを魅了し続けているのだ。

目次

修道院発祥の祝い菓子(イタリアの主な祝いごとカレンダー
聖アントニオのチャンベッレ ほか)
2 修道院発祥のさまざまな菓子(マリア・ストゥアルダ
リコッタと洋梨のタルト ほか)
3 修道院のふだんのおやつ(クロスタータ
アマレーナのクロスタータ ほか)
4 菓子作りのために知っておきたいこと(基本のレシピ
材料について
イタリアの菓子用語
菓子にまつわるイタリア語早見表)

出版社・メーカーコメント

かつて砂糖やスパイスが貴重だった中世ヨーロッパにおいて、菓子技術の発展は修道院が中心になって担っていました。薬草による医療、農業や耕具、食などさまざまな分野での研究と技術向上が修道院で行われ、文化形成にあたって重要な役割を果たしてきたのです。なかでも地中海に突き出した半島であるイタリアは、紀元前から先進国だったアラブ世界や古代ギリシャとの交易も盛んだったため、いち早く新しい食材や菓子技術を得ることができました。本書は、現在にまで受け継がれる伝統的なイタリア菓子のなかでも、そんな修道院発祥の菓子を紹介。発祥にまつわる由来や物語に加えレシピも掲載します。粉のおいしさが伝わる素朴なものや、スパイスや果物の砂糖煮をふんだんに使った貴族由来のものまで約75種。また、レシピは伝統にのっとりながらも、日本でも再現できるように丁寧に解説しています。日本でも修道院菓子は人気がありますが、キリスト教のお膝元であるイタリアの修道院と菓子の歴史について丁寧に解説した、今までにない資料性の高い保存版的な内容となっています。

著者紹介

佐藤 礼子 (サトウ レイコ)  
東京都生まれ、イタリア・シチリア在住。イタリア料理人、菓子職人を経て、洋菓子の商品開発やカフェの店舗企画などに従事。2004年にイタリアに渡り、スローフードの学校で、イタリア全土の郷土料理、郷土菓子を学ぶ。2006年から「ラターボラシチリアーナ」を立ち上げ、シチリアの郷土菓子や家庭料理を研究しながら、食に関する現地コーディネートなども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)