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思い出すこと

CREST BOOKS

出版社名 新潮社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-10-590190-5
4-10-590190-7
税込価格 2,200円
頁数・縦 221P 20cm

商品内容

要旨

ジュンパ・ラヒリが暮らすローマの家の書き物机から、「ネリーナ」と表紙に書かれた、イタリア語の詩の草稿が見つかった。インドとイギリスで幼少期を過ごした形跡があり、イタリア語のほか英語とベンガル語を話し、アメリカで暮らしていたらしいネリーナというこの女性は、ラヒリ自身にとてもよく似ていた。彼女の詩に惹きつけられたラヒリは、友人である研究者マッジョに編纂を託す。夫と二人の子どもとのローマでの暮らし、コルカタでの幼い日の記憶、遠く離れた両親への思い、イタリア語への愛着、失くなったり見つかったりする大事な品々…。一冊の本のなかに、作家・詩人・研究者というラヒリの三つの分身が現われる、かつてない自伝的作品。

目次

窓辺
思い出すこと
語義
忘却
世代
遍歴
考察

出版社・メーカーコメント

詩集か、エッセイか、あるいは小説か−−。円熟の域に達したラヒリの文学的冒険にみちた最新作。ローマの家具付きアパートの書き物机から、「ネリーナ」と署名のある詩の草稿が見つかった。インドとイギリスで幼少期を過ごし、イタリアとアメリカを行き来して暮らしていたらしい、この母・妻・娘の三役を担う女性は、ラヒリ自身にとてもよく似ていた。−−イタリア語による詩とその解題からなる、もっとも自伝的な最新作。

著者紹介

ラヒリ,ジュンパ (ラヒリ,ジュンパ)   Lahiri,Jhumpa
1967年、ロンドン生まれ。両親ともコルカタ出身のベンガル人。2歳で渡米。コロンビア大学、ボストン大学大学院を経て、99年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞、同作収録の『停電の夜に』でピュリツァー賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞ほか受賞。08年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。13年、長篇小説『低地』を発表。家族とともにローマに移住し、イタリア語での創作を開始。22年からコロンビア大学で教鞭を執る
中嶋 浩郎 (ナカジマ ヒロオ)  
1951年、松本生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。長年、フィレンツェ大学で講師を務め、現在広島在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)