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世界を翔ける翼 渡り鳥の壮大な旅

出版社名 化学同人
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-7598-2098-0
4-7598-2098-1
税込価格 4,180円
頁数・縦 439P 図版16P 20cm

商品内容

要旨

鳥の渡りという、測り知れないほど長く複雑な離れ業への理解は急速に進んでいる。それでも、この壮大な旅を解き明かす科学はまだ揺籃期にある。本書では、この最先端の研究に自ら携わる鳥類学者、作家であるスコット・ワイデンソールが鳥の驚異的な飛行のあとを追い、世界各地を辿る。ベーリング海では嵐に見舞われ、地中海では銃を装備した罠猟師と遭遇する。インド北東部の辺境では、渡り鳥を狩猟していた首狩り族の末裔たちがそれを断念し、鳥類保護の歴史において前例のない成功を成し遂げているのを目撃する。気候変動による脅威が差し迫る現代において、こうした自然保護の奇跡は人類が存続するうえでかけがえのない道案内となるだろう。

目次

第1章 スプーニー
第2章 量子跳躍
第3章 定説は変わる
第4章 ビッグデータ、ビッグトラブル
第5章 キャリーオーバー効果
第6章 引き裂かれた季節
第7章 帰ってきたアギルーチョス
第8章 大陸棚の外
第9章 神の目を逃れる
第10章 エニナム―ふたつの愛

著者紹介

ワイデンソール,スコット (ワイデンソール,スコット)   Weidensaul,Scott
アメリカのネイチャーライター。ピュリツァー賞最終候補作のLiving on the Wingをはじめ、30冊以上の著作がある。『オーデュボン』誌の寄稿編集者、『バード・ウォッチャーズ・ダイジェスト』誌のコラムニスト。また鳥の渡りを専門にフィールド調査を行い、プロジェクト・オウルネットの共同代表、プロジェクト・スノーストームの代表を務めている。環境文学のためのオーデュボン協会賞など、多数の受賞歴があり、アメリカ鳥学会の名誉あるエレクティブ・メンバーに選ばれている
樋口 広芳 (ヒグチ ヒロヨシ)  
東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了、米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員、日本野鳥の会研究センター所長、東京大学大学院農学生命科学研究科教授などを歴任。専門は鳥類学、生態学、保全生物学。日本鳥学会元会長
岩崎 晋也 (イワサキ シンヤ)  
書店員などを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)