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実力も運のうち 能力主義は正義か?

ハヤカワ文庫 NF 602

出版社名 早川書房
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-15-050602-5
4-15-050602-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 478P 16cm

商品内容

要旨

努力して高い能力を身につけた者が、社会的成功とその報酬を手にする。こうした「能力主義(メリトクラシー)」は一見、平等に思える。だが、本当にそうだろうか?ハーバード大学の学生の3分の2は、所得分布で上位5分の1にあたる家庭の出身だ―。「やればできる」という言葉に覆い隠される深刻な格差を明るみに出し、現代における「正義」と「人間の尊厳」を根本から問う、サンデル教授の新たなる主著。

目次

プロローグ
序論―入学すること
第1章 勝者と敗者
第2章 「偉大なのは善だから」―能力の道徳の簡単な歴史
第3章 出世のレトリック
第4章 学歴偏重主義―容認されている最後の偏見
第5章 成功の倫理学
第6章 選別装置
第7章 労働を承認する
結論―能力と共通善

出版社・メーカーコメント

成功を決めるのは努力か環境か? ハーバード随一の人気教授が「能力主義」の是非を問い日本中に議論を巻き起こしたベストセラー

著者紹介

サンデル,マイケル (サンデル,マイケル)   Sandel,Michael J.
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、ハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義をテレビ番組として一般公開することを決定。日本ではNHK教育テレビ(現Eテレ)で「ハーバード白熱教室」として放送された。2018年10月、スペインの皇太子が主宰するアストウリアス皇太子賞の社会科学部門を受賞
鬼澤 忍 (オニザワ シノブ)  
1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒、埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)