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話し手・聞き手と言語表現 語用論と文法の接点

開拓社言語・文化選書 101

出版社名 開拓社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-7589-2601-0
4-7589-2601-8
税込価格 2,420円
頁数・縦 218P 19cm

商品内容

要旨

言語表現の背後には、普段あまり意識されることがない多種多様な要因が複雑に絡み合っています。本書は主に英語を考察対象言語とし、好まれる表現と好まれない表現について、語・句・節・談話の各レベルに加え、文化的側面にも踏み込んだ研究を含むものです。形式化には馴染みにくい、構造構築のレベルを超える接近手法の面白さと可能性を感じていただければ、執筆者一同の喜びです。

目次

第1章 「文化的タテマエ」と文形式の選択(文化的タテマエとは
文化的タテマエと言語事実
発想の比較
むすびにかえて)
第2章 英語の名詞句にみられる構成素の省略について(先行研究における名詞句内の構成素の省略
構成素の省略がみられる名詞句の意味的特徴
なぜ名詞区内の構成素が省略できるのか
おわりに)
第3章 語用論と文法の接点からみる「脱規範」―二重that構造の場合(歴史的事実
英語に見られる「脱規範的冗長性」
二重that構造についての言語事実の確認
二重that構造への実証的・語用論的アプローチ
おわりに)
第4章 副詞が生む語順の多様性とその伝達的機能(副詞の様々な生起位置
データと方法論
それぞれの位置における機能
おわりに)
第5章 英語の談話照応における代名詞と定名詞句の機能分担(照応の理解
照応に関する代名詞と定名詞句の違い
代名詞と定名詞句の違いに関する説明方法
照応研究と英語学習の関係
結論:理論的考察と教育的応用)

著者紹介

吉田 幸治 (ヨシダ コウジ)  
近畿大学教授。専門は、英語学・言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)