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青春をクビになって

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-16-391746-7
4-16-391746-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 218P 19cm

商品内容

要旨

瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の“高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。先輩は史料を「盗んだ」のか?自らの意志で「失踪」したのか?そして、朝彦の下した将来への決断は?

出版社・メーカーコメント

夢の諦め方は、誰も教えてくれない「雇止め」という冷たい現実を前に、研究を愛するポスドクが下した決断とは−−。青春小説家が描く、青春の終(しま)い方。社会に横たわる痛切な苦みを描く、著者新境地。 瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。 そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な資料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。先輩は資料を「盗んだ」のか? 自らの意志で「失踪」したのか? そして、朝彦の下した将来への決断は?

著者紹介

額賀 澪 (ヌカガ ミオ)  
1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業後、広告代理店に勤務。2015年『ヒトリコ』で小学館文庫小説賞を、『ウインドノーツ』(単行本改題『屋上のウインドノーツ』)で松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)