イーロン・マスク 上
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2023年9月 |
ISBNコード |
978-4-16-391730-6
(4-16-391730-6) |
税込価格 | 2,420円 |
頁数・縦 | 462,13P 20cm |
シリーズ名 | イーロン・マスク |
書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件
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イーロン・マスク 上
- おすすめ度
- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
世界で超話題作の主人公は稀代の起業家と言われるイーロンマスク。世界的ベストセラー「スティーブ・ジョブズ」を放った伝記作家でもあり、ジャーナリストでもある著者が、約2年に渡って間近で取材し続けた。SF好きな少年が、家庭で苦しみ、学校ではつらい境遇だったという。名門大学の休学を経て起業の道へと進む。家族や彼を好ましく思わない人への取材も緻密。人類の未来へ向かって、テクノロジーで不可能を可能にする、超越した原動力の根源をひも解いた現代偉人の上下巻2冊の公式伝記である。
(2023年10月24日)
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出版社・メーカーコメント
世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』評伝作家だからこそ描けた。 いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリー。彼はルールにとらわれないビジョナリーで、電気自動車、民間宇宙開発、人工知能の時代へと世界を導いた。そして、つい先日ツイッターを買収したばかりだ。 イーロン・マスクは、南アフリカにいた子ども時代、よくいじめられていた。よってたかってコンクリートの階段に押さえつけられ頭を蹴られ、顔が腫れ上がってしまったこともある。このときは1週間も入院した。 だがそれほどの傷も、父エロール・マスクから受けた心の傷に比べればたいしたことはない。エンジニアの父親は身勝手な空想に溺れる性悪で、まっとうとは言いがたい。いまなおイーロンにとって頭痛の種だ。このときも、病院から戻ったイーロンを1時間も立たせ、大ばかだ、ろくでなしだとさんざどやしつけたという。 この父親の影響から、マスクは逃れられずにいる。そして、たくましいのに傷つきやすく、子どものような言動をくり返す男に成長し、ふつうでは考えられないほどのリスクを平気で取ったり、波乱を求めてしまったりするようになった。さらには、地球を救い、宇宙を旅する種に我々人類を進化させようと壮大なミッションまでをも抱き、冷淡だと言われたり、ときには破滅的であったりする常軌を逸した集中力でそのミッションに邁進するようになった。 スペースXが31回もロケットを軌道まで打ち上げ、テスラが100万台も売れ、自身も世界一の金持ちになった年が終わり2022年が始まったとき、マスクは、騒動をつい引き起こしてしまう自身の性格をなんとかしたいと語った。「危機対応モードをなんとかしないといけません。14年もずっと危機対応モードですからね。いや、生まれてこのかたほぼずっとと言ってもいいかもしれません」 これは悩みの吐露であって、新年の誓いではない。こう言うはしから、世界一の遊び場、ツイッターの株をひそかに買い集めていたのだから。暗いところに入ると、昔、遊び場でいじめられたことを思いだすーーそんなマスクに、遊び場を我が物とするチャンスが巡ってきたわけだ。