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ガチャガチャの経済学

出版社名 プレジデント社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-8334-2494-3
4-8334-2494-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 166P 21cm

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要旨

2020年以降、コロナ禍の影響でテナントの退去が相次ぐショッピングモールなどに、大規模な「ガチャガチャ」のコーナーが出現し、驚いた人も多いのではないだろうか。その他にも、さまざまな場所でガチャガチャのマシーンや専門店を見かけるようになってきている。なぜ、このようなことが起きているのか。本書では、コインを挿入した後にハンドルを回すと、玩具や雑貨などが入ったカプセルがランダムに出てくる「ガチャガチャ」と呼ばれる小型自動販売機の市場が急拡大した要因、日本で1965年に始まる歴史、ビジネスの仕組みなどを網羅的に解説。ガチャガチャは、マシーンに電力が要らず、人件費もかからないことから、低コストの「穴埋め」として、コロナ禍を機に広まったようにも見えるが、その要因ももちろんあるものの、コロナ以前からガチャガチャ市場は右肩上がりの成長を続けていたようだ。著者は、一般社団法人日本ガチャガチャ協会代表理事、株式会社築地ファクトリー代表取締役。ガチャガチャメーカーのユージン(現タカラトミーアーツ)で商品企画を手がけた後、現職。現在まで約30年にわたりガチャガチャビジネスに携わる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年10月25日]

商品内容

要旨

市場は610億円(2022年実績 前年比1.36倍)に拡大!各方面から大注目のガチャガチャ(カプセルトイ)ビジネス初の解説書!

目次

第1章 市場規模は610億円へ!コロナ禍でも急成長したガチャガチャビジネス(「専門店の登場」「女性ファンの急増」ガチャガチャ市場をけん引する二大要因
もうすぐ60周年!日本で独自の進化を遂げたガチャガチャ業界発展の歴史
なぜ日本人はガチャガチャが好きなのか?ガチャガチャ市場拡大の背景を探る
ガチャガチャでブランディング!企業とガチャガチャのコラボ)
第2章 誰がつくって、誰が売っている?知られざるガチャガチャビジネスのしくみ(「メーカー→代理店→販売店」基本構造は他業界と同じ
ガチャガチャ業界のメインプレーヤー(1)メーカー
ガチャガチャ業界メインプレーヤー(2)オペレーター(代理店)
ガチャガチャ業界メインプレーヤー(3)販売店
第3章 フロントランナーに聞く、ガチャガチャビジネスで成功する方法(シリーズ累計2000万個「コップのフチ子」生みの親が語るガチャガチャビジネスの未来(株式会社奇譚クラブ 主宰 古屋大貴氏)
新規参入組ながらヒット連発で年商20億円!“チャラ社長”からみた、ガチャガチャビジネスの面白さ(株式会社クオリア 代表取締役 小川勇矢氏) ほか)
第4章 カプセルレス、キャッシュレスも登場!進化を続けるガチャガチャビジネス最新トレンド(「カプセルレス」「紙カプセル」が登場!ガチャガチャでも始まったSDGs
もうコインは要らない?キャッシュレスガチャの動き
ガチャガチャで町おこし?日本各地で始まっている「ご当地ガチャ」の取り組み
もう日本人だけではない!世界に広がる日本のガチャガチャ文化)
巻末対談 森永卓郎(経済アナリスト)×小野尾勝彦―ガチャガチャが日本を救う!―ガチャガチャに学ぶ、今後のビジネスヒント

出版社・メーカーコメント

ガチャガチャ市場が急速に拡大している。急拡大の背景には、大人を満足させるほどの高品質性、光熱費や人件費などの固定費がかからない特性、コレクター心理を巧みに突いた多彩でユニークな商品展開、何が出るかわかからないエンタメ性など、様々な点が挙げられる。さらに近年は、企業とコラボした商品や町おこしの手段としてのガチャガチャが増えている。ガチャガチャにはこれからのマーケティング戦略を考える上でのヒントが多数含まれていると言える。本書はガチャガチャビジネスに約30年携わり、「ガチャガチャはメディアだ」との持論を持つ小野尾勝彦氏が、一般には知られていない業界の歴史や実情を紹介するとともに、今後のビジネスやマーケティングのヒントを語る。近年注目されながら、その実態があまり知られていないガチャガチャビジネスに関する初の解説書!