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宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

出版社名 白揚社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-8269-0248-9
4-8269-0248-4
税込価格 3,300円
頁数・縦 349P 20cm

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要旨

直近のイスラエル・パレスチナ問題を挙げるまでもなく、有史以来、人類はつねに「宗教」をめぐる問題に直面してきたといえる。その形態や影響度に差はあれど、宗教的要素を含まない文化は、世界にほぼ存在しない。ではそもそも宗教とは何なのか。人類の共同体にとってどんな意味を持つのだろうか。本書では、人間が安定した社会関係を維持できる上限の人数を指す「ダンバー数」を提唱したことで世界的に知られる著者が、人類学、心理学、神経科学など多彩な視点から「宗教とは何か」という根源的な問いに迫り、ダイナミックな論証を試みている。とくに著者の専門である進化心理学、社会脳仮説に基づき、人の自然な共同体のサイズ「150人」(ダンバー数)を宗教組織の信者数などに当てはめ、伝統宗教の分派・分裂、カルトの勃興、対立などのメカニズムを解き明かしている。著者は、オックスフォード大学進化心理学名誉教授の人類学者、進化心理学者。霊長類行動の世界的権威でもある。イギリス霊長類学会会長、オックスフォード大学認知・進化人類学研究所所長を歴任後、現在、英国学士院、王立人類学協会特別会員。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年11月24日]

商品内容

要旨

科学が隆盛を極める現代においても、宗教は衰えるどころかますます影響力を強めている。ときに国家間の戦争を引き起こすほど人々の心に深く根差した信仰心は、なぜ生まれたのか?そして、いかにして私たちが知る世界宗教へと進化したのか?「ダンバー数」で世界的に評価され、「人類学のノーベル賞」と称されるトマス・ハクスリー記念賞を受賞した著者が、人類学、心理学、神経科学など多彩な視点から「宗教とは何か」という根源的な問いに迫った、かつてないスケールの大著。

目次

第1章 宗教をどう研究するか
第2章 神秘志向
第3章 信じる者はなぜ救われるのか?
第4章 共同体と信者集団
第5章 社会的な脳と宗教的な心
第6章 儀式と同調
第7章 先史時代の宗教
第8章 新石器時代に起きた危機
第9章 カルト、セクト、カリスマ
第10章 対立と分裂

著者紹介

ダンバー,ロビン (ダンバー,ロビン)   Dunbar,Robin
オックスフォード大学進化心理学名誉教授。人類学者、進化心理学者。霊長類行動の世界的権威。イギリス霊長類学会会長、オックスフォード大学認知・進化人類学研究所所長を歴任後、現在、英国学士院、王立人類学協会特別会員。世界最高峰の科学者だけが選ばれるフィンランド科学・文学アカデミー外国人会員でもある。1994年にオスマン・ヒル勲章を受賞、2015年には人類学における最高の栄誉で「人類学のノーベル賞」と称されるトマス・ハクスリー記念賞を受賞。人間にとって安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を導き出したことで世界的に評価される
小田 哲 (オダ サトシ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)