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越境(ユエジン)

集英社文庫 ひ32−4

出版社名 集英社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-08-744580-0
4-08-744580-1
税込価格 770円
頁数・縦 305P 16cm

商品内容

要旨

台湾と日本で過ごした子供時代、不良に憧れた青年時代。偏愛するテキーラや食べ物、ケータイを持たない理由。老いやイケメンに対して思うことから、米軍基地などアクチュアルな問題への意見まで、アイデンティティを巡る考察を中心に、直木賞作家が日々思うことを書き記すエッセイ集。文庫化にあたり、読書体験や猫との暮らしを綴った日記、金原ひとみ氏との対談を追加収録した完全版。

目次

曖昧な時代をゆく―序文にかえて
第1章 バナナ人間の悲哀
第2章 みんな祖母に殴られて育った
第3章 わたしはイケてないし、あなたもイケてない
第4章 テキーラ!
第5章 おれたちはなぜ年相応に尊敬されないのか?
第6章 アメリカはビジネスだ
第7章 トーク・イズ・チープ
第8章 作家の幸福
第9章 コロナ禍にて 読書と猫
対談 リービ英雄×東山彰良―日本語小説の場所としての「台湾」
対談 金原ひとみ×東山彰良―越境する身体、越境する言葉

出版社・メーカーコメント

旅とテキーラを愛する小説家による、世界と自分の境界を巡る旅。−−越境とは「境界線を越える」という意味だろう。それは国境にかぎった話ではない。わたしたちのまわりには、いくつもの境界線がある。初めて小説を書いたとき、わたしはそんな境界線のひとつを踏み越えた。願わくは、このエッセイ集があなたにとって境界線を跨ぎ越すきっかけとなりますように。−−あとがきより台湾と日本の国境を越えて過ごした幼年期の回想や越境による喪失感等、アイデンティティをめぐる考察を中心として、不良に憧れた青年時代やケータイを持たない理由、どのように小説を書いているか等、2016年から2019年夏にかけて、西日本新聞、日経新聞他、各紙で掲載されたエッセイの集大成。リービ英雄氏との対談収録。文庫化にあたり、コロナ禍での読書日記と金原ひとみ氏との対談を追加収録![目次]曖昧な時代をゆく−−序文にかえて第一章 バナナ人間の悲哀第二章 みんな祖母に殴られて育った第三章 わたしはイケてないし、あなたもイケてない第四章 テキーラ!第五章 俺たちはなぜ年相応に尊敬されないのか?第六章 アメリカはビジネスだ第七章 トーク・イズ・チープ第八章 作家の幸福第九章 コロナ禍にて 読書と猫対談 リービ英雄×東山彰良 日本語小説の場所としての「台湾」対談 金原ひとみ×東山彰良 越境する身体、越境する言葉あとがき文庫版あとがき解説 李琴峰[著者略歴]東山彰良(ひがしやま・あきら)作家。1968年9月11日台北生まれ。2002年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』が「このミステリーがすごい!」大賞の銀賞・読者賞受賞。2009年『路傍』で大藪春彦賞、2015年『流』で直木賞受賞。2016年『罪の終わり』で中央公論文芸賞、2017年『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、2018年同作で読売文学賞、渡辺淳一文学賞受賞。

著者紹介

東山 彰良 (ヒガシヤマ アキラ)  
1968年台湾生まれ。73年より日本で生活。91年大学卒業後東京にて航空会社勤務の後、大学院に進学。経済学修士課程を修了し、中国へ留学、博士課程中退。通訳業を経て大学の非常勤講師をする傍ら、執筆。2002年、『逃亡作法TURD ON THE RUN』にて第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞・読者賞をダブル受賞。09年、『路傍』にて第11回大藪春彦賞受賞。15年、『流』にて第153回直木賞受賞。16年、『罪の終わり』にて第11回中央公論文芸賞を受賞。17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』にて第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)