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矢柄頓兵衛戦場噺

春陽文庫 よ12−3 横溝正史時代小説コレクション 3

出版社名 春陽堂書店
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-394-90460-1
4-394-90460-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 331P 15cm

商品内容

要旨

なあ、皆の者、よく聞けよ―。御歳七十七歳、八十余名の子や孫たちに囲まれて幸せ一杯の旗本・矢柄頓兵衛翁は、若い頃から主君・徳川家康に従い戦場を駆け巡った歴戦の猛者。しかし時は寛永十一年、戦国時代はすでに遠い泰平の世…。武士が平和に馴れ堕落してゆく様を嘆いた頓兵衛翁は、毎月一回一門を集めて自らの体験を語り聞かせることとなった。初陣のこと、戦場のこと、結婚のこと…往時の様子や体験を、厳しくも時にユーモアを交えて生き生きと語り伝える頓兵衛翁。その語り口と人柄につい引き込まれ読み耽ってしまう傑作短編集!

著者紹介

横溝 正史 (ヨコミゾ セイシ)  
明治35年(1902年)、神戸に生まれる。大正期より執筆活動をはじめ、雑誌「新青年」の編集長として活躍。戦後まもなく土俗的な日本の風土に根差した長編本格探偵小説『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を矢継ぎ早に発表。以後、名探偵金田一耕助を主人公とした『八つ墓村』『獄門島』『犬神家の一族』などの名作群によって、探偵小説界の第一人者となる。「人形佐七捕物帳」シリーズを代表作として時代小説にも健筆を振るった。昭和56年(1981年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)