をんごく
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2023年11月 |
ISBNコード |
978-4-04-114265-3
(4-04-114265-2) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 237P 20cm |
商品内容
要旨 |
大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「普通の霊とは違う」と警告を受ける。懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない「エリマキ」と出会う。エリマキは死を自覚していない霊を喰って腹を満たしていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。ふたりは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する。 |
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出版社・メーカーコメント
お盆の時期になるとな、おんごくからご先祖様が帰ってきはるで−−大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け容れられずにいた。巫女に霊媒を依頼すると「普通の霊とは違って死を自覚していない」と警告を受ける。家に帰ると、二度と会えないと思っていた倭子の歪な声が聞こえた。ある日、霊を喰って生きてきた「エリマキ」と出会う。エリマキの容貌は、見る人が最も強い感情を抱く人物の姿として目に映るというが、壮一郎にはただのっぺらぼうに見えるだけだった。その後、次々と怪現象が起こる。これは倭子が起こしているのか? それとも−−。家に、死んだはずの妻がいる。この世に留めるのは、未練か、呪いか。