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デパートの誕生

講談社学術文庫 2792

出版社名 講談社
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-06-533965-7
4-06-533965-0
税込価格 1,221円
頁数・縦 277P 15cm

商品内容

要旨

歌劇場のような装飾、高い天窓からふり注ぐ陽光、シルクハットで通勤する洒落た従業員、客を迎えるのは、欲望に火を付ける巨大空間!!天才経営者・アリスティッド・ブシコー(一八一〇‐七七)と妻が、消費資本主義を体現した「ボン・マルシェ」の壮大な成功譚を、貴重な古書や仏文学作品から採取。デパートが最も輝いていた時代とパリを活写する!

目次

第1章 ブシコーとデパート商法(昔の商店
買い物はいやいやするもの? ほか)
第2章 欲望喚起装置としてのデパート(巨大店舗の建設
スペクタクル空間の創造 ほか)
第3章 教育装置としてのデパート(ライフ・スタイルの提唱
欲望の掘り起こし ほか)
第4章 管理の天才、ブシコー(独立売り場制
商品の到着 ほか)
第5章 利益循環システムとしての福利厚生(社内貯金のすすめ
退職金制度の設立 ほか)

出版社・メーカーコメント

ありったけの贅沢を、驚きの陳列で見せつけた夢の城!1852年、フランス。ナポレオン三世即位による拡大経済政策により、世の中が激変する中、巨大な欲望の装置が生み出されたーー。帽子職人の息子アリステッド・プシコー(1810−1877)が、「ボン・マルシェ」を買い取り、世界一のデパートへと育て上げた詳細な歴史を、当時を描く仏文学作品や、19世紀初頭のデパート商品目録など稀少な古書から丹念に採取。パリの世相や文化が、いかに資本主義と結びつき、人々の消費行動を変えていったのか、仏文学者にして古書マニア、デーパート愛好家の著者だから描けた、痛快・ユニークなパリ社会史!*本書は『デパートを発明した夫婦』(講談社現代新書 1991年11月刊)に「パリのデパート小事典」を加筆し、改題したものです。

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞、白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)