仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか
講談社選書メチエ 791
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2023年11月 |
ISBNコード |
978-4-06-533534-5
(4-06-533534-5) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 181P 19cm |
商品内容
要旨 |
仏教が、キリスト教やイスラム教ともっとも異なるのは、聖典の他言語への翻訳を積極的に推進したことだった。インドに生まれ、中国・朝鮮から日本へ、チベットからモンゴルへ、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながら、各地の言語と文化を大きく変容させてきた“世界宗教”。その多様な全体像と歴史を、大きな視野から描き出す。日本研究国際賞を受賞した著者のロングセラー、チベット歴史文献学の第一人者による待望の邦訳。 |
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目次 |
第1章 諸宗教の中での仏教 |
出版社・メーカーコメント
インドで誕生した仏教は、いかにして世界に広まったか。そのカギは、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教など他の一神教とは異なり、仏教は現地の言語に翻訳されることを積極的に認めたことにある。本書の著者、ジャン・ノエル・ロベール氏によれば、仏教が中国に伝播するのは、同じインド・ヨーロッパ語族のユーラシア西部に伝わるよりもずっと困難だったはずだという。チベット、モンゴルから中国、朝鮮、さらに日本へ、また、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながらも「仏教」としてひとつのまとまりを見せる「世界宗教」の変遷と広がりを、フランス屈指の東洋学者が平易に解説する。なお著者は、日本語、中国語はもちろん、チベット語、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語など多くの言語に通じ、日本仏教の研究などにより、2021年、第3回日本研究国際賞を受賞している。チベット文献学の第一人者で、著者と旧知の今枝由郎氏が翻訳し、充実した訳注と解説を付す。巻末には関連年表、索引も完備。著者による「日本語版のための序文」もあり。原著=Petite histoire du bouddhisme: Religion, cultures, et identitites,Edition J’AI LU, Paris, 2008