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ブルジョア・結核患者

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出版社名 小学館
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-09-352475-9
4-09-352475-0
税込価格 770円
頁数・縦 271P 19cm

商品内容

要旨

デビュー作「ブルジョア」を含む初期の作品集。父が天理教に入信し、叔父夫婦に育てられた芹沢光治良。帝国大学卒業後、農商務省に入省したが、経済の研究を志してパリに留学するもそこで結核に感染し、フランス、スイスで療養生活を経験する。そんな体験から書かれたデビュー作品集である。雑誌「改造」の懸賞創作で1等に入選した「ブルジョア」は、結核患者が集まる町を舞台に、病に侵された夫と妻、多国籍の入院患者らの懊悩を描いた作品。「結核患者」「昼寝している夫」「椅子を探す」は、杉夫妻を主人公に、結核に倒れた夫が心身ともに復活していく様子を描写し、「橋の手前」「風迹」は、共産主義に対する市井の人々のとらえ方を描出している。

著者紹介

芹沢 光治良 (セリザワ コウジロウ)  
1896(明治29)年5月4日‐1993(平成5)年3月23日、享年96。静岡県出身。1965年『人間の運命』で第15回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)