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テスト・ジャンキー 薬物ポルノ時代のセックス、ドラッグ、生政治

叢書・ウニベルシタス 1162

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-588-01162-7
4-588-01162-6
税込価格 4,400円
頁数・縦 387,113,6P 20cm

商品内容

要旨

現代資本主義世界を統治する薬物ポルノ体制とは何か?トランス男性にしてフーコーやバトラー、ハラウェイ、ドゥルーズ=ガタリやデリダらの遺産を引き継ぐ著者が、テストステロンによる性別移行の実践と、補綴技術を介した性愛の限りない変容、そして“悦びの力”を肯定する衝撃のテクスト。差別を受けてきた性的実存の尊厳を根底から擁護する、新たなカウンター薬物ポルノ革命到来のために。トランスジェンダー哲学とクィア論の新展開。

目次

1 君の死
2 薬物ポルノ時代
3 テストジェル
4 テクノセクシュアリティの歴史
5 どの点でVDの身体は実験的なコンテクストの要素になるのか
6 テクノジェンダー
7 Tになること
8 薬物権力
9 テスト狂
10 ポルノ権力
11 ジミと私
12 薬物ポルノ時代のジェンダー・ミクロ政治―実験、自主中毒、ミューテーション
13 永遠の生

著者紹介

プレシアド,ポール・B. (プレシアド,ポールB.)   Preciado,Paul B.
1970年生まれ。スペインのブルゴス出身の哲学者。トランス・クィア活動家、キュレーター。ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチでジャック・デリダとアグネス・ヘラーに師事した後、プリンストン大学建築学科で博士号を取得。早くからトランスを自覚していたが、30代半ばからテストステロンを用い、外科手術をともなわない「緩やかなトランス」を開始。2015年に出生時に与えられたBeatrizの女性名でなくPaulを名のるようになり、2016年には戸籍上の性も「男性」に変更したが、ノンバイナリーな卜ランスの立場をとる。ニューヨーク大学やブリンストン大学の招聘教授を務めたほか、バルセロナ現代美術館、ソフィア王妃芸術センター、LUMA Arlesのキュレーターを務め、前衛的な性芸術や性文化の創造・普及の現場でも活躍している
藤本 一勇 (フジモト カズイサ)  
1966年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。現代哲学、表象・メディア論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)