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動物を追う、ゆえに私は〈動物で〉ある

ちくま学芸文庫 テ2−9

出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-480-51087-7
4-480-51087-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 447P 15cm

商品内容

要旨

一糸まとわぬ自分の姿を猫に見つめられた哲学者は、正当化不可能な、そして告白不可能な恥に襲われる―何が恥ずかしいのか、誰の前で裸なのか、と。本書は、動物についての諸問題を扱った伝説的なコロックにおける講演と、補論として即興で語られたハイデッガー論を収録。自らの経験を「自伝」的語りとして差し出し、聖書や神話を分析しつつ“動物”をめぐるこまやかな考察を展開する。デカルト、カント、レヴィナス、ラカン、ハイデッガーの動物観を検証し、動物をロゴスが欠落した存在とみなして排除してきた哲学伝統の脱構築に向かう思考の挑戦。

目次

1 動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある(続く)

3 ではもし動物が応答したら?

出版社・メーカーコメント

動物における諸問題を扱った伝説的な講演を編集したデリダ晩年の到達点。伝統的な西洋哲学における動物観を検証、脱構築する。解説 福山知佐子

著者紹介

デリダ,ジャック (デリダ,ジャック)   Derrida,Jacques
1930‐2004年。仏領アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義に対する脱構築を唱え、文学、芸術、言語学、政治哲学、歴史学など多くの分野に多大な影響を与えた
鵜飼 哲 (ウカイ サトシ)  
1955年、東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科修了後、パリ第8大学に留学し社会科学高等研究院のジャック・デリダのセミネールに通う。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)