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モニュメント原論 思想的課題としての彫刻

出版社名 青土社
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-7917-7455-5
4-7917-7455-8
税込価格 4,620円
頁数・縦 613P 20cm

商品内容

要旨

破壊される瞬間に、彫刻はもっとも光り輝く―。彫刻を「思想的課題」と自らに任じ、日本近現代の政治・歴史・教育・芸術そしてジェンダーを再審に付す。問い質されるは、社会の「共同想起」としての彫像。公共空間に立つ為政者の彫像が、なぜ革命・政変時に民衆の手で引き倒される無残な運命に出遭うのか―。画期的かつ根源的な思索の書。

目次

1部 彫刻をめぐって(彫刻という名前
われ記念碑を建立せり―「水俣メモリアル」を再考する
彫刻の問題―加藤典洋、吉本隆明、高村光太郎からの回路をひらく ほか)
2部 固有の場所から(爆心地の矢印「長崎」―矢形標柱はなにを示したか
この国の彫刻のために「長崎」
彫刻を見よ「東京」―公共空間の女性裸体像をめぐって ほか)
3部 時代との共鳴(ウェブ版「美術手帖」ファイル
「東京新聞」ファイル
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記―『芸術新潮』ファイル)

著者紹介

小田原 のどか (オダワラ ノドカ)  
1985年仙台市生まれ。彫刻制作と並行して、評論活動や展覧会企画を行う。複数の大学で非常勤講師や出版社代表も務める。芸術学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)