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源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー

角川ソフィア文庫 C124−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-04-400764-5
4-04-400764-0
税込価格 990円
頁数・縦 207P 15cm

商品内容

要旨

成立から千年の時を経て世界文学となった『源氏物語』。現代では押しも押されもせぬ名作として愛読される本書の評価は、時代や評者によって毀誉褒貶があった。紫式部は狂言綺語の罪で地獄に落ちたと説く『宝物集』、愛ゆえに二度現代語訳した与謝野晶子、長すぎると苦言を呈した芥川龍之介、紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子…。精読ゆえの論難から読まず嫌いまで、古今それぞれの一家言をめぐる読書史アンソロジー。

目次

1 古典篇(紫式部日記(紫式部)
更級日記(菅原孝標女)
無名草子(藤原俊成女)
宝物集(平康頼)
六百番歌合(藤原良経 主催)
源氏物語表白(安居院聖覚)
今物語(藤原信実)
河海抄(四辻善成)
本阿弥行状記(本阿弥光甫)
鳩巣小説(室鳩巣)
本朝列女伝(黒沢弘忠)
紫家七論(安藤為章)
源氏物語玉の小櫛(本居宣長))
2 近現代篇(後世への最大遺物(内村鑑三)
新訳源氏物語の後に(与謝野晶子)
長編小説の研究(田山花袋)
文芸的な、余りに文芸的な(芥川龍之介)
英訳『源氏物語』(正宗白鳥) ほか)

出版社・メーカーコメント

千年にわたり連綿と読み継がれ、今や押しも押されもせぬ世界文学となった『源氏物語』。実はこの千年の読者たちには、物語をめぐる様々な愛憎があった。源氏受容史を辿る、まったく新しいアンソロジー。

著者紹介

田村 隆 (タムラ タカシ)  
1979年山口県岩国市生まれ。2006年九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)