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母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

出版社名 NHK出版
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-14-081950-0
4-14-081950-2
税込価格 2,090円
頁数・縦 221P 19cm

商品内容

要旨

アンナ・ポリトコフスカヤは、死の直前まで、ロシアの闇を明るみに出すべくペンを執りつづけた。二〇〇六年十月七日、彼女が凶弾に倒れると、その名前は世界中で「言論の自由の象徴」となった。このとき、娘のヴェーラは二十六歳で妊娠していた。母と同じジャーナリストの道に進んだヴェーラは、その日以降、兄とともに母の死の真実を求めて闘ってきた。その原動力は、母の遺した教えだった。「勇敢でありなさい。そしてすべての物事を然るべき名前で呼ぶのです。独裁者は独裁者と」本書は、プーチンの政治を怯むことなく批判し、不正を告発しつづけた、ひとりの女性の素顔と信念を語る、唯一無二の物語だ。

目次

哀惜の響き
眠らない目

クーデター
プーチンの王国
報道と検閲
母なら「戦争」と呼んだだろう
貧しき者たちの戦争
脱出
約束
二度とこんなことが起こりませんように
モスクワの錯乱者
わたしもあの中にいたかもしれない
兄妹で記憶をたぐりよせて
プーチンの毒薬
幸せはココナッツチョコレート
マーティンとファン・ゴッホ
襲撃
徒労
最後の取材
自由の国の亡霊
家が燃え、橋が焼け落ちる

出版社・メーカーコメント

殺害予告の脅迫にもひるむことなく、ロシアの闇に光をあて続けた伝説のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ。彼女が娘にしか見せなかった素顔、常に弱者の側についてペンで戦う強い意志。そして母亡きいま、ウクライナに侵攻した祖国を後にした著者が目撃した、ロシア社会の現実とは?

著者紹介

ポリトコフスカヤ,ヴェーラ (ポリトコフスカヤ,ヴェーラ)   Politkovskaja,Vera
1980年生まれ。ジャーナリスト、放送作家。2006年10月7日、世界的に著名なジャーナリストであった母、アンナ・ポリトコフスカヤが何者かに殺害されたとき、ヴェーラは26歳だった。ロシアがウクライナに侵攻したときまではモスクワに暮らしていたが、その頃から身の危険を感じはじめ、家族とともに安全な国外に脱出した
ジュディチェ,サーラ (ジュディチェ,サーラ)   Giudice,Sara
1986年生まれ。ジャーナリスト。2015年からイタリアの民放テレビ局“ラ・セッテ”の報道番組「ピアッツァプリータ」の特派員。2020年、バルカン半島の移民ルートを取材し、マルコ・ルケッタ賞を受賞
関口 英子 (セキグチ エイコ)  
イタリア文学翻訳家。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で第一回須賀敦子翻訳賞受賞
森 敦子 (モリ アツコ)  
イタリア語翻訳家。東京外国語大学イタリア語専攻卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)