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なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-296-11503-7
4-296-11503-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 286P 19cm

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要旨

いつの時代にも「若者論」は耳目を集め、近年では「Z世代」というキーワードがすっかり定着している。だが一方で、Z世代と呼ばれる若者たちは「多様」であり、一括りにはできないという論調も見られる。例えば職場の若手が「すぐ辞める」のは、職場環境の変化が影響しており、世代的な特徴ではないというのだ。
本書では、独自調査やヒアリングを含む各種データをもとに、職場や、キャリアへの考え方の変化にさらされる「若手社員」の抱える不安や焦りを浮き彫りにしたうえで、マネジャーが彼らをどのように育成していくべきか、具体的なポイントを指摘している。現代の若手は、社内外におけるさまざまな経験により、自らが成長していくことを求める傾向があり、それが実現できない職場は「辞める」という選択をする。それへの対応としては、「言い訳」を提供して経験の機会を作る、「ハイパーメンバーシップ型組織」をめざす、などが提唱されている。
著者はリクルートワークス研究所主任研究員。経済産業省にて産業人材政策、投資ファンド創設、福島の復興・避難者の生活支援、政府成長戦略策定に携わり、2017年より現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年3月8日]

商品内容

文学賞情報

2024年 第13回 日本の人事部「HRアワード」受賞

要旨

きつくても、ゆるくても辞める。褒めても不十分…ではどうする?Z世代の実像に迫り、効果的な育成のヒントを導く。

目次

第1章 「Z世代」は存在しない―二極化する価値観と、若者論のウソ
第2章 「ゆるい職場」と若手の不安―若者を取り巻く変化を理解できているか
第3章 若手は会社をこう見ている―職場では聞けないZ世代の本音
第4章 心理的安全性だけでは活躍できない―「キャリア安全性」という観点
第5章 若手を育成できる管理職、できない管理職―育成に成功しているマネジャーを科学する
第6章 「ゆるい職場」時代の育て方改革5つのヒント―質的負荷をいかに高めるか
第7章 「優秀な人材ほど辞める」を食い止めるには―「二層化した若手」を適切に育てる方法
第8章 若手がひらく、会社と社員の新しい関係―「ゆるい職場」時代の組織論

著者紹介

古屋 星斗 (フルヤ ショウト)  
リクルートワークス研究所主任研究員。2011年一橋大学大学院社会学研究科修了。同年、経済産業省に入省。産業人材政策、投資ファンド創設、福島の復興・避難者の生活支援、政府成長戦略策定に携わる。17年より現職。労働供給制約をテーマとする2040年の未来予測や、次世代社会のキャリア形成を研究する。一般社団法人スクール・トゥ・ワーク代表理事。法政大学キャリアデザイン学部兼任教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)