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飛鳥・藤原京と古代国家形成

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-642-04676-3
4-642-04676-3
税込価格 11,000円
頁数・縦 392P 22cm

商品内容

要旨

わが国における国家の始まりとはいつなのか。小治田宮をはじめとする王宮・王都のみならず、甘樫丘や大嘗宮などの王宮関連遺跡、飛鳥寺・高市大寺など古代寺院、八角墳や壁画古墳など古墳墓の構造変化についても追究。考古学の成果から古代国家形成のプロセスを読み解き、「日本国誕生」の過程を明らかにする。前著『古代飛鳥の都市構造』に続く論集。

目次

序 研究の目的
1 王宮・王都の研究(小治田宮の土器―雷丘東方遺跡出土土器群と井戸枠の再検討
飛鳥寺北方域の開発―7世紀前半の小墾田を中心として
古代都城形成史―王都における条坊制の導入過程
古代飛鳥地名考―王都飛烏における地域名称の復元試論)
2 王宮関連遺跡の研究(飛鳥寺西の歴史的変遷―飛鳥における「天下の中心」の創造
甘樫丘をめぐる遺跡の動態―甘樫丘遺跡群の評価をめぐって
飛鳥大嘗宮論―初期大嘗宮と酒船石遺跡)
3 古代寺院の研究(初期寺院の創建―7世紀前半における仏教寺院の導入
高市大寺の史的意義―国家筆頭寺院の誕生
国家寺院の誕生と展開―7世紀後半における仏教寺院の継承と変革)
4 古墳墓の研究(飛鳥の奥津城―終末期古墳の諸相
八角墳創出論―律令期陵墓の誕生と展開
律令期陵墓の兆域と空間領域―7世紀代の天皇陵を中心に
新益京(藤原京)の造営と古墳都市における墳墓の存在形態
壁画古墳の諸問題―マルコ・キトラ・石のカラト・高松塚古墳)
結 飛鳥・藤原からみた古代国家の形成過程

著者紹介

相原 嘉之 (アイハラ ヨシユキ)  
1967年大阪市に生まれる。現在、奈良大学文学部文化財学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)