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新訳建礼門院右京大夫集

出版社名 花鳥社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-909832-82-5
4-909832-82-3
税込価格 2,970円
頁数・縦 568P 19cm

商品内容

要旨

右京大夫の記憶の底には、平家一門の男や女たちの人々の「悲しみ」がある。彼らは、自分たち一族を天国から地獄へと突き落とし、滅亡させた歴史に対して、「言葉にならない怒り」を感じている。だが、既に死者であるがゆえに、彼らの悲しみは言葉になれずに、鬱勃とした状態のままで蠢(うごめ)いている。生き永らえて、沁んでいった者たちの悲しみや怒りを抱え続けた右京大夫は、自分の心と、彼らの心を「同機」させた。そのうえで、自分の記憶を言葉にし、かつ、和歌に歌った。

目次

はじめに 『建礼門院右京大夫集』への誘い
1 上巻の世界(標題
序文
「雲の上」の世界に紛れ込んで ほか)
2 下巻の世界(平家一門の都落ち―下巻の始まり
都落ちの直後
梅の花は残った ほか)

著者紹介

島内 景二 (シマウチ ケイジ)  
1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)