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「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点

出版社名 図書出版みぎわ
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-911029-04-6
4-911029-04-8
税込価格 3,960円
頁数・縦 560,27P 20cm

商品内容

要旨

近代の「日本語」による文学の行き交いを、極東アジアの広がりに位置づける。従来の文学史を更新する決定的論考!20世紀初頭の都市「東京」を諸民族が行き交う極東アジアのハブとして着目し、ここからの「日本語」文学の形成と、国境を越えて展開される言語表現の歴史を明らかにする。

目次

1 〓外と漱石のあいだで(〓外と台湾と魯迅のあいだ
女の言いぶん
語りうる世界の深まり)
2 “外地”の日本語文学の広がり(多面体の鏡―南方・南洋・台湾
螺旋のなかの国境―満洲・内蒙古・樺太
旗のない文学―朝鮮)
3 新しい定住者が生みだす世界―金達寿から始まるもの(「在日朝鮮人」という意識の起源
根こぎにされた母子像
「内地」と屑鉄
ユーモアの発生源
被支配民族を結びつけたもの
『玄海灘』から始まる
日本とは、どういう土地か
「在日朝鮮人文学」を岩波文庫の緑帯に
背後に燃える火)

著者紹介

黒川 創 (クロカワ ソウ)  
作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境“完全版”』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)