• 本

中森明菜の音楽 1982−1991

出版社名 辰巳出版
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-7778-2989-7
4-7778-2989-8
税込価格 1,650円
頁数・縦 255P 19cm

商品内容

要旨

ほかの誰にも歌えなかった。ほかの誰にも生み出せなかった。それは、もはや“中森明菜”という名の音楽ジャンルだった。広さと深さ、そして悲しいまでの美しさ―その音楽家としての真価にただ耳を澄ませる。

目次

第1期 出現 1982‐1983(スローモーション―「ニューミュージック」なデビュー曲にまつわる人間模様
少女A―派手派手しいギターで「80年代の山口百恵」を目指した代表曲の是非 ほか)
第2期 飛翔 1984‐1986(北ウイング―18歳の少女が自らたぐり寄せた第二期への飛翔は成田空港から
サザン・ウインド―挑戦心・野心がふんだんに詰め込まれた1曲を歌いこなす余裕 ほか)
第3期 爛熟 1986‐1987(ジプシー・クイーン―「アーバン歌謡」の進化によって第三期へののろしとなった1曲
Fin―アルバム『不思議』を経た「アーバン歌謡」への回帰と大衆化 ほか)
第4期 到達 1988‐1989(AL‐MAUJ―耳にすーっと入ってくる音楽性は拡散から収束への転換点か?
TATTOO―「サイバーパンク・ジャズ」と「ネタ消費」と時代との狭間で
I MISSED“THE SHOCK”「昭和の中森明菜」をガラガラポンして総決算した1曲
LIARピークは続く。そして『SOLITUDE』からの長い旅が完結)
第5期 総括 1990‐1991(Dear Friend―「シン・中森明菜」への変化に対するジレンマを生む特別な「大ヒット」
水に挿した花―危うく、儚く、美しい純粋音楽による80年代中森明菜の総括
二人静―「天河伝説殺人事件」より忘れて…「別の物語」と「元の物語」の間に生まれた1枚)
終章 「中森明菜の音楽」とは何だったのか

出版社・メーカーコメント

令和のいま、巷に湧き起こっている“明菜ブーム”希代の歌姫・中森明菜の楽曲に徹底フォーカスした、かつてない音楽クロニクル!人気音楽評論家・スージー鈴木が満を持して渾身のペンを走らせる!80年代日本の音楽界に偉大なる金字塔を打ち立て、かつ象徴的存在として君臨した中森明菜。アイドルという立ち位置からスタートし、破格の商業的成功を維持しながら、単なる歌謡曲でもニューミュージックでもロックでもない独創的な音楽を創り出し、歌い演じ、プロデュースし続けた中森明菜。多くのコアなファンを含めた大衆からの支持を得ながら、世間的にはゴシップや憶測ばかりが一人歩きし、結果、音楽家としての真価がぼやかされ続けたとも言える。本企画では、 時代的な表層現象ではなく、ただひたすら彼女が残した歌、そして音に耳を澄ませることで、音楽ファンとしての固定カメラから「中森明菜の音楽」 を真正面から捉える書とする。令和のいま、その真の価値がややぼやけて映っている彼女の音楽について、くっきりと解像度を上げる契機となるような一冊としたい。中森明菜の作品すべてに共通する、悲しいほどの美しさ、その広さと深さ、つまり真価を改めてあぶり出すための書である。【構成】第一期 1982〜1983『スローモーション』〜『禁区』第二期 1984〜1986『北ウイング』〜『DESIRE −情熱−』第三期 1986〜1987『ジプシー・クイーン』〜『難破船』第四期 1988〜1989『AL−MAUJ』〜『LIAR』最終期 1990〜1991『Dear Friend』〜『二人静』◆シングル28タイトル/アルバム16タイトル収録※都合により企画内容およびタイトルが変更になる場合がございます。

著者紹介

スージー鈴木 (スージースズキ)  
1966年大阪府東大阪市生まれ。音楽評論家、ラジオDJ、作家。昭和歌謡から最新ヒット曲まで、幅広い領域で、音楽性と時代性を考察する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)