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一神教と帝国

集英社新書 1191

出版社名 集英社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-08-721291-4
4-08-721291-2
税込価格 1,056円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

第一次世界大戦後、西欧列強が「国民国家」を前提とし中東に引いた国境線。それが今なお凄惨な戦争の原因になっている。そのシステムの限界は明白だ。トルコ共和国建国から一〇〇年。それはオスマン帝国崩壊一〇〇年を意味する。以来、世俗主義を国是とし、EU入りをめざしたトルコ。だが、エルドアン政権のもと、穏健なイスラーム主義へと回帰し、近隣国の紛争・難民など国境を超える難局に対処してきた。ウクライナ戦争での仲介外交、金融制裁で経済危機に直面しても折れない、したたかな「帝国再生」から日本が学ぶべきこととは?政治、宗教からサブカルチャーまで。ひろびろとした今後の日本の道筋を構想する。

目次

プロローグ 「帝国」をめぐる、新しい物語を探して(内田樹)
第1章 現代トルコの戦国時代的智慧に学ぶ
第2章 国民国家を超えたオスマン的文化戦略を考える
第3章 東洋に通じるスーフィズムの精神的土壌
第4章 多極化する世界でイスラームを見つめ直す
第5章 イスラームのリーダーとしてトルコがめざすもの
第6章 日本再生のために今からできること
エピローグ1 トルコに学ぶ新しい帝国日本の転生(中田考)
エピローグ2 明日もアニメの話がしたい(山本直輝)

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年東京都生まれ。思想家・武道家。神戸女学院大学名誉教授
中田 考 (ナカタ コウ)  
1960年岡山県生まれ。イスラーム学者。イブン・ハルドゥーン大学客員教授
山本 直輝 (ヤマモト ナオキ)  
1989年岡山県生まれ。トルコ国立マルマラ大学大学院トルコ学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)