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金枝篇 呪術と宗教の研究 第8巻

スケープゴート

出版社名 国書刊行会
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-336-04498-3
4-336-04498-8
税込価格 15,400円
頁数・縦 364,27P 23cm
シリーズ名 金枝篇

商品内容

要旨

神なる人間を殺すこと。世界は神の犠牲によって更新され維持される。物や動物、人間への災厄の転移、遍在する悪魔と様々な厄払い、メキシコの人間供犠と神殺しからローマのサトゥルナリア祭まで、スケープゴートの慣習を神の犠牲へと鈍化する思考の錬金術。呪術と宗教の起源をめぐる壮大な旅。

目次

第1章 災厄の転移
第2章 悪魔の遍在
第3章 公的な厄払い
第4章 公的なスケープゴート
第5章 一般的なスケープゴートについて
第6章 古代ギリシア・ローマにおける人間のスケープゴート
第7章 メキシコにおける神殺し
第8章 サトゥルナリア祭と類似の祭典

著者紹介

フレイザー,J.G. (フレイザー,J.G.)   Frazer,James George
1854年スコットランド、グラスゴーの裕福な家庭に生まれる。グラスゴー大学卒業後、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに進み、民俗学・神話学を修める。1879年同カレッジのフェロー、1907年にはリヴァプール大学の教授となり、イギリス最初の社会人類学の講座を担当。また、パウサニアスなどギリシア・ローマの古典の翻訳・考証研究にも力を注ぐ。1890年に本書初版、1900年に同第2版、1911年に同3版を刊行。古代ローマの金枝の伝説に端を発した研究は、呪術の原理、王の起源、タブー、農耕儀礼、スケープ・ゴート等をめぐる世界各地の習俗・伝説へと広がっていき、人類学のみならず、T・S・エリオットやコンラッドをはじめとする文学や、映画・美術・社会学など様々なジャンルに影響を与えている。1941年没
神成 利男 (カンナリ トシオ)  
1917年秋田県に生まれる。朝鮮総督府鉄道局や大蔵省財務局に勤務。1959年頃から本書の翻訳を始める。1970年退職と同時にアイヌの里二風谷に移住。1991年に死去するまでに本書の翻訳を完成させる
石塚 正英 (イシズカ マサヒデ)  
1949年新潟県に生まれる。1981年立正大学大学院博士後期課程満期退学。立正大学文学部講師、東京電機大学理工学部教授を経て、NPO法人頸城野郷土資料室理事長。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)