• 本

かしこいビル

出版社名 ペンギン社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-89274-051-0
4-89274-051-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 23P 19×26cm

商品内容

要旨

『かしこいビル』は、ウィリアム・ニコルソンが作家としてでなく、父親としてわが娘メーリーのために創った絵本です。登場するおもちゃ類は、すべてメリーのものだということですから、大事なビルをおいてきぼりにしたこのお話も実際に起こったことかもしれません。出版されて一世紀ちかくもたった現在、なお新鮮で美しく、親しみやすくあたたかいのは、父親の愛情のこもった“手づくり絵本”だからでしょう。この原書のもつ味を十分活かすよう考慮し、手描き文字を使用しました。また、ニコルソン自身の文章や手描き文字を伝えるため、本文の終わりに原書の各ページと解説を挿入しました。子ども達はもちろんのこと、絵本を学ぼうとする人達にもぜひ読んでほしい一冊です。

著者紹介

ニコルソン,ウィリアム (ニコルソン,ウィリアム)   Nicholson,William
1872年イギリスのニューアーク・オン・トレント生まれ。21才の時、美術学校時代の同級生メイベル・プライドと結婚。その兄ジェームズとともに“ベガースタッフ・ブラザーズ”の名で、イギリスではじめて商業美術のポスター制作にあたった。さらに、芝居の舞台美術を数多く手がけ、また肖像画家としても名高かった。つねに大衆を対象として幅広い活躍をし、誰にでもわかりやすく平明であること、ものの性格を確実にとらえていること、などが特徴であった。その力をかわれて、1922年にマージョリー・ビアンコの作品『ビロードうさぎ』の挿絵を手がけ、これが好評だったことから、文章・絵ともに彼自身の手による子供向けの絵本を依頼された。が、娘メリーのために『かしこいビル』『ふたごの海賊』の2作を残しただけである。1949年に他界
まつおか きょうこ (マツオカ キョウコ)  
1935年神戸生まれ。神戸女学院大学英文科、慶応義塾大学図書館学科を卒業後、渡米して児童図書館学を学ぶ。帰国後図書館に勤務。その後、家庭文庫を開いたり、児童文学、翻訳、創作などで活躍。1974年、財団法人東京子ども図書館を設立し、同館理事長を勤める
よしだ しんいち (ヨシダ シンイチ)  
1931年東京生まれ。立教大学大学院文学研究科卒。現在立教大学教授として英米児童文学の講義を担当。イギリス児童文学会会長、日本児童文芸家協会理事等を兼ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)