• 本

死者たちへの捧げもの

出版社名 青土社
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-7917-7607-8
4-7917-7607-0
税込価格 2,640円
頁数・縦 278P 19cm

商品内容

要旨

ときに作品を深く掘り下げ、ときに作品の頁をあらゆる順から繰り、そしてときに空間のなかで切り裂くような静けさに耳を澄ませる。過去から未来へと、その思想を受けつぎ、さらにその先まで見つめる、作品論にして作家論。

目次

第1章 大江健三郎の闘争(純粋天皇の胎水
最後の小説―晩年の様式 ほか)
第2章 三島由紀夫と一九六八年の文学(永遠の夏―蓮田善明とともに
偽物と分身―「私」の消滅 ほか)
第3章 安部公房と中上健次(砂漠の方舟―安部公房の彷徨
「うつほ」からの響き―中上健次の抵抗)
第4章 古井由吉と菊地信義(反復の永劫―『鐘の渡り』について
追悼―境界を生き抜いた人 ほか)
第5章 磯崎新の最後の夢(憑依都市―「間」を転生させる
イランへ―洞窟のなかの光)
終章 心のなかの、いまだ何処にも存在しない場所

著者紹介

安藤 礼二 (アンドウ レイジ)  
1967年東京都生まれ。文芸評論家。多摩美術大学教授。早稲田大学第一文学部考古学専修課程卒業後、出版社に勤務。2002年「神々の闘争―折口信夫論」が第45回群像新人文学賞評論部門の優秀作に選ばれる。2006年『神々の闘争 折口信夫論』で第56回芸術選奨新人賞受賞。2009年『光の曼陀羅 日本文学論』で第3回大江健三郎賞、第20回伊藤整文学賞受賞。2015年『折口信夫』で角川財団学芸賞、サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)