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フード理論とステレオタイプ50 物語をおいしく読み解く

文春文庫 ふ38−2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-16-792162-0
4-16-792162-6
税込価格 902円
頁数・縦 335P 16cm

商品内容

要旨

大きな口を開けて美味しそうに食べる人は腹の底を見せているため善人!フード目線から物語における登場人物の性格や感情、状況を読み解く。更に「賄賂は菓子折りに忍ばせる」「失恋のやけ食いはいつも好物」など、よく似た演出を50のステレオタイプに分析。フード理論を知れば、新しい発見や興味が深まること間違いなし!

目次

ゴロツキはいつも食卓を襲う
仲間は同じ釜の飯を食う
鼻持ちならない金持ちの子供は、食い意地がはっていて太っている
少年がふたり並んで、食べ物を分け合ったら、それは親友の証 ポップコーンキャッチをしていたら、なおよし
正体不明者の差し出す液体には、要注意 必ず毒か、眠り薬が入っているから
マヌケは、フードを喉に詰まらせて、あせる
賄賂は、菓子折りの中に忍ばせる
失恋のヤケ食いはいつも好物
ヤケ酒を飲むと、意外なひとと同じベッドで目覚めるはめになる
絶世の美女は、何も食べない
酔っぱらい親父は、十字に紐掛けした折り詰めをさげて、「うぃー」と、ふらふら歩く
スーパーの棚の前で、ふたりが同じ食品に同時に手をのばすと、恋が生まれる
少女まんがの世界では、「温かいココアには、傷ついた心を癒す特別な効力がある」と信じられている
動物に餌を与えるひとは善人だ 自分が食べるより先に与えるひとは、もはや聖人並みである
男前が水道の蛇口から、直接水を飲んでいると、かわいこちゃんが話しかけてくる
朝、「遅刻、遅刻…」と呟きながら、少女が食パンをくわえて走ると、転校生のアイツとドンッとぶつかり、恋が芽生える
アクションものに、シャンパンタワーが登場したら、派手にぶっ倒される
カーチェイスで、はね飛ばされるのは、いつも果物屋
張り込み中の刑事の食事は、いつもあんぱんと牛乳だ アメリカでは、ドーナツにコーヒー、またはハンバーガーかホットドック、それにコーラがつく
末期の水は、いつも間に合わない〔ほか〕

著者紹介

福田 理香 (フクダ リカ)  
福岡生まれ。武蔵野美術大学卒。お菓子が専門の料理研究家。雑誌や書籍を中心に活躍し、オリジナリティ溢れる菓子レシピが人気(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)