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新領域安全保障 サイバー・宇宙・無人兵器をめぐる法的課題

出版社名 ウェッジ
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-86310-275-0
4-86310-275-5
税込価格 2,750円
頁数・縦 375P 20cm

商品内容

要旨

迫る台湾有事の姿とは?「新しい戦争の形」とは?自衛隊はそれに適応できるのか?2年間の前人未到の議論の末、緊急提言!

目次

第1章 領域横断のあたらしい戦争の形(ロシア・ウクライナ戦争と領域横断の戦い
ハイブリッド戦争の概念
先端技術の進化と領域統合の戦い)
第2章 国際法の適用枠組みと国内法(サイバー活動・電磁波・宇宙に関する技術的展開の国際人道法への影響―新作戦ドメインは国際人道法の新法的ドメインにもなるのか
民間企業活動と新領域における安全保障問題―アメリカの例を参考に)
第3章 サイバー領域の安全保障様相と法的課題(サイバー領域の安全保障と法的課題
サイバー攻撃対処をめぐる諸課題
サイバー領域の安全保障政策の方向性
国内法制度とサイバー分野
国際法上合法なサイバー作戦の範囲)
第4章 宇宙・電磁波領域の安全保障様相と法的課題(宇宙領域のアセット防護
宇宙領域の安全保障の法的課題
電磁波領域の安全保障利用と法的課題)
第5章 無人兵器の安全保障様相と法的課題(無人兵器の発展と法的課題
無人兵器の運用と法的課題
無人兵器の国際法機制)

出版社・メーカーコメント

◎10人の賢人による2年に及ぶ議論の集大成! サイバー・宇宙・無人兵器によってもたらされた新しい戦争の形とは? 自衛隊はそれに適応できるのか? 緊急提言! −−−世界で相次ぐ戦争の中で、熾烈なサイバー攻撃や、作戦遂行に欠かせぬ宇宙の人工衛星、戦場を飛び交う無人機やドローンといった「新しい戦争の形」が浮き彫りになりつつある。台湾有事の危機が高まる中、それは将来の日本が直面する戦場の現実である。しかし、現在の国内法・国際法の議論は、そうした戦場の急速な変化に追いつけていない。自衛隊幹部OB、法学者、弁護士などからなる「新領域研究会」(座長・佐藤謙元防衛事務次官)は、そうした論点について2年に及ぶ議論を交わし、各メンバーがサイバー・宇宙・無人兵器をめぐる様々な法的課題を分析。日本の安全保障の鍵を握る「新領域安全保障」の姿を探った。−−「発刊にあたって」より−−現在、国家の安全保障に関わる最前線では、日進月歩の新技術が大きな影響を与えています。宇宙・サイバー・電磁波といった領域の急速な拡大や人工知能化も含む無人アセットの多用化などは、国家の安全保障の在り方を根本から変えつつあります。[…]我が国でも、安保三文書において、新たな戦い方が顕在化する中で、それに対応できるかどうかが今後の防衛力を構築する上での課題とし、宇宙・サイバー・電磁波といった領域や無人機・ドローンの活用に関する自衛隊の能力強化の方針が示されています。このように、新たな戦い方に備えることが我が国安全保障にとって死活的に重要になっていますが、新たな戦い方に関わる新領域は在来分野と異なる多くの特徴を持っていることから、自衛隊の能力強化とあわせて、自衛隊が実際にその能力を発揮できるように法的基盤を確立しておくことが必要です。サイバー領域に関わる安全保障においては、サイバー領域における平素からの攻撃の監視、攻撃者の特定、攻撃への対抗措置からなる能動的サイバー防御に取り組むことが必要となります。我が国においても、安保三文書で「能動的サイバー防御を導入する」とされていますが、その実施には様々な法的課題を解決しておかなくてはなりません。※内容は予告なく変更となる可能性がございます