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鉄道文学傑作選

中公文庫 せ9−3

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-12-207467-5
4-12-207467-3
税込価格 990円
頁数・縦 334P 16cm

商品内容

要旨

明治の鉄道開設以来今日まで、鉄道と文学は深く結びついてきた。風景描写、心理描写、舞台装置、トリックなど、作品を豊かに彩り、多くの名作を生み出した。本書では、小説・随筆・詩歌・日記と多彩な作品を取り上げ、それぞれに解説を付し、「日本の近代」を形作った装置としての鉄道と、その文学への影響を読み解く。

目次

三四郎(抄)(夏目漱石)
「一握の砂」より(石川啄木)
網走まで(志賀直哉)
煤煙(抄)(森田草平)
舞踏会(芥川龍之介)
「オホーツク挽歌」ほかより(宮沢賢治)
「旅上」ほか(萩原朔太郎)
「機関車」ほか(中野重治)
旅愁(抄)(横光利一)
応召記(抄)(山田風太郎)
「断腸亭日乗 昭和二十年八月」より(永井荷風)
鄙の長路(上林曉)
区間阿房列車(抄)(内田百〓)
循環急行と只見線全通の日(宮脇俊三)
電車、列車のこと(吉村昭)
陸羽東線(藤沢周平)
鉄の幸福(荒川洋治)

出版社・メーカーコメント

漱石、啄木、芥川、賢治、荷風、百間、そして、宮脇俊三、藤沢周平……。明治以来、文学と深く結び付いた鉄道。そのただならぬ影響を作品を通して読み解く。

著者紹介

関川 夏央 (セキカワ ナツオ)  
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』で第七回講談社ノンフィクション賞を、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローとの共著)で第二回手塚治虫文化賞を、『昭和が明るかった頃』で第一九回講談社エッセイ賞を、2001年「明治以降の日本人と、彼らが生きた時代を捉えた幅広い表現活動」により、第四回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)