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書くことの不純

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-12-005737-3
4-12-005737-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 251P 20cm

商品内容

要旨

冒険者×ノンフィクション作家。命懸けの探検行のさなかに聞こえるのは、表現者としての悪魔のささやき―「行為は純粋で、表現は不純である」と断じる稀代の冒険家の「宿痾」とは。「結局のところオレは死ななかった」「生きることに不徹底だったのではないか」数多のノンフィクション賞を総なめにしてきた現代の行動派作家が、「書くということ」「生きるということ」の意味を問い直す。

目次

序論 探検って社会の役に立ちますか?
第1部 行為と表現(書くことの不純
羽生の純粋と栗城の不純
冒険芸術論)
第2部 三島由紀夫の行為論(届かないものについて
世界を変えるのは認識か行為か
実在の精髄
年齢と永遠の美)

出版社・メーカーコメント

生死の瀬戸際で、もう一人の自分が囁く「もっと面白くしよう」という誘い。書くことは不純だと言いながら、それでも書き続ける冒険家・角幡唯介がたどり着いた、行為する表現者の真髄とは。

著者紹介

角幡 唯介 (カクハタ ユウスケ)  
1976年北海道生まれ。作家、探検家、極地旅行家。早稲田大学政治経済学部卒業。大学在学中は探検部に所属。2010年に上梓した『空白の五マイル』(集英社)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。12年『雪男は向こうからやって来た』(集英社)で新田次郎文学賞、13年『アグルーカの行方』(集英社)で講談社ノンフィクション賞、15年『探検家の日々本本』(幻冬舎)で毎日出版文化賞書評賞、18年には『極夜行』(文藝春秋)で本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)