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読む哲学事典

講談社学術文庫 2804

出版社名 講談社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-06-534805-5
4-06-534805-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 223P 15cm

商品内容

要旨

本質と時間/愛と暴力/ここと私/正義と詩人…ある概念と別の概念を対にしてみると、思いもよらない連関が生まれ、ありふれた言葉から豊かな哲学の問題が立ち上がってくる!現代哲学の重要論点のみならず、文学、芸術、宗教、科学、政治を自由闊達に横断。一人ですべての項目を書き切った事典にして、どこから読んでも愉しめる上質の哲学エッセイ。

目次

愛と暴力
アキレスと亀
一者と実在性/真理と悲劇
イロニーとユーモア
運と偶然
可能性と反実在論
共通感覚と感覚質
言語と意味/Sinn(意味)とBedeutung(指示)/実在論と反実在論
検証主義とプラグマティズム
ここと私/意識と想像的なもの/想像的な私と象徴的な私
自然とユートピア/美と判断力
自由と問題
正義と詩人
全体論と解釈/現象学と志向性/心的な用語(mental term)と命題的態度
疎外論と物象化論
存在と存在論/数と算術/性質と類似性/実体と普遍論争
知識と信念
超範疇と超越論的
美のイデアと芸術
文化相対主義と普遍的正義論〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

◇◆◇「愛とは何か」を解るために、「暴力とは何か」を考える。◇◆◇◇◆◇さまざまな概念を対にして展開する、縦横無尽な思考の一大パノラマ!◇◆◇本質と時間/愛と暴力/ここと私/正義と詩人……ある概念と別の概念を対にしてみると、思いもよらない連関が生まれ、ありふれた言葉から豊かな哲学の問題が立ち上がってくる!現代哲学の重要論点のみならず、文学、芸術、宗教、科学、政治を自由闊達に横断。一人ですべての項目を書き切った事典にして、どこから読んでも愉しめる上質の哲学エッセイ。【本書より】哲学事典を引く人が、「存在」とか「記憶」とかの意味をまったく知らない、などということは考えにくい。求められているのは日常では一見自明な言葉に哲学者が見出す亀裂であり、それを通して見えてくる思いがけない意味連関ではなかろうか? 概念間の連関が重要なのだ。ゆえに、哲学事典は一貫した視点で、一人が全項目を書くべきなのだ。これは、すべてを網羅するという事ではない。多くの知識を蓄える事が問題ではない。問題は、越境的な精神の自由を確保する事なのである。本書では、諸概念の連関を強調するため、事項を単独で説明するのではなく、一対の概念に対して説明をした。読者は、関連する事項説明をたどることによって、梁と梁が大きなドームをなすイスラム建築のように、あるいはたがいに連関して図形を構成する夜の星空のように広がる、概念の天蓋が見渡せよう。【本書の内容】愛と暴力アキレスと亀一者の実在性/真理と悲劇イロニーとユーモア運と偶然可能性と反実在論共同感覚と感覚質言語と意味/ Sinn(意)とBedeutung(指示)/実在論と反実在論検証主義とプラグマティズムここと私/想像的な私と象徴的な私自然とユートピア/美と判断力自由と問題正義と詩人全体論と解釈/現象学と志向性/心的な用語(mental term)と命題的態度疎外論と物象化論存在と存在論/数と算術/性質と類似性/実体と普遍論争知識と信念超範疇と超越論的美のイデアと芸術文化相対主義と普遍的正義論弁証法と(再)定義/観念論とヘーゲルの弁証法−意図と欲望保守主義と左翼法と革命本質と時間/時間様相−過去現在未来/期待と希望メタ言語と主体性ヨブの苦しみと罪の名歴史と伝統/ヘーゲルの歴史観/反時代的索引*本書の原本は、2006年に講談社現代新書より刊行されました。(増補あり)

著者紹介

田島 正樹 (タジマ マサキ)  
1950年生まれ。東京大学教養学部フランス科を卒業し、同大学院博士課程(哲学専攻)修了。哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)