八秒で跳べ
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2024年2月 |
ISBNコード |
978-4-16-391801-3
(4-16-391801-9) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 335P 19cm |
商品内容
要旨 |
明鹿高校バレー部2年生・宮下景×漫画家志望の同学年女子・真島綾。ふたりが出会った夜から、何かが変りはじめる―。21歳の現役医大生が高校バレー部を舞台に青春時代のリアルに迫る感動作誕生! |
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出版社・メーカーコメント
春高バレーの予選まであと数日。主人公の宮下景が所属する明鹿高校男子バレー部は、6月のインターハイ予選で初めて県の準決勝まで進んだ。チームを引っ張るのは、同学年の2年生エースの置久遊晴。「いまのチームなら全国も目指せる」と、3年生3人が引退をせずにチームに残り、景、梅太郎、マリオらのレギュラーメンバーで、夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東と戦うことになるはずだった。けれど……あの時、ネット越しに見えた相手の顔はよく覚えている。まずい、と思ったときにはすでに体勢が崩れ、明首から下が、ぐにゃりと曲がっていた。勝負の稲村東戦へ代わりに出場にすることになったのは、中学時代からのクラスメイト北村。実は大会後、北村が退部届を出すつもりでいたことを、景だけ知っている。だからこそ「勝手にしてくれ」と思ってしまった。そしてあの日から、何か歯車が狂いはじまる。一方、怪我をする前夜、高校のフェンスを乗り越えようとしていた真島綾。それに驚いて自転車から転んだ景だが、翌日の足首の捻挫は直接の関係性はない。それでも責任を感じているらしい真島に、景はバレー部のポスターを依頼し、連絡を取り合うようになる。圧倒的な画力で学園祭のポスターも手掛けた真島は、しょっちゅう高校を休みがちで、実は親友にしか明かしていない秘密があった。景の側にいつもあったバレーボール、真島の側にいつもあった漫画。それぞれが楽しくて、ずっと続けてきたはずなのに、いつから苦しくなってしまったんだろう!? 自分の居場所が見つけからず、前に進みだせずにいるふたりの想いは交差しながらも、遂にクリスマス前夜に止まっていた時間が流れ出す−−。