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火の杯

角川文庫 時−や44−6

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-04-114313-1
4-04-114313-6
税込価格 990円
頁数・縦 508P 15cm

商品内容

要旨

日本屈指の財閥・御池家の御曹司として生まれた康彦は、出生に関する秘密を抱え、不遇な青春時代を過ごしていた。敗戦後、連合軍の財閥解体によって、御池家は存続の危機を迎える。一方、お抱え運転手の娘・夏子のもとには、戦争中から怪しげな男が現れるようになっていた。夏子が康彦の亡父の遺した遺産に関する重要な情報を握っているらしいが…。没落の際に立つ上流階級たちの欺きあいを描いた、戦後サスペンス。

出版社・メーカーコメント

戦時下の日本。大財閥・御池家の運転手の子として生まれた夏子は、事故で父親を亡くしてから、財閥を酷く憎んでいた。突然現れた御池家の使者がとある秘密を明かしたことで、夏子は騒動に巻き込まれてゆく。

著者紹介

山本 周五郎 (ヤマモト シュウゴロウ)  
1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが辞退。59年、『樅ノ木は残った』が第13回毎日出版文化賞に選ばれるが受賞を固辞。61年、『青ベか物語』が第19回文藝春秋読者賞に推されたが辞退。67年2月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)