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被災者発の復興論 3・11以後の当事者排除を超えて

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-00-024554-8
4-00-024554-6
税込価格 2,860円
頁数・縦 235,5P 19cm

商品内容

要旨

被災者らの声を排し、行政主導の公共事業によって変質した地域―。はたして、これが「復興」と呼べるのだろうか。被災当事者である執筆者らは、コミュニティの維持や故郷の再生に向け、3・11以降、活動と研究を重ねた。被災者不在の復興の実態や要因を問い直し、いま自分たちの言葉で、あるべき地域の未来を構想する。

目次

第1部 被災者が排除される復興の現実(復興の主体は誰か―被災各地の「復興」を振り返る
福島発の「復興論」がもたらした当事者排除―三つの論から
政府の復興政策の変容をみる―置き去りにされた被災当事者)
第2部 復興と「戻る」こと(地域の未来を支えるのは誰か―地域と人を結ぶ力
故郷としての被災地に関わる―富岡・南相馬・雄勝で被災した若者たちの現在)
第3部 被災者のための復興を構想する(当事者と復興―被災者発の復興論へ(座談会)
復興における当事者性について)

出版社・メーカーコメント

被災者らの声を排し、行政主導の公共事業によって変質した地域−−。はたして、これが「復興」と呼べるのだろうか。被災者当事者である執筆者らは、コミュニティの維持や故郷の再生に向け、3・11以降、活動と研究を重ねた。被災者不在の復興の実態や要因を問い直し、いま自分たちの言葉で、あるべき地域の未来を構想する。

著者紹介

山下 祐介 (ヤマシタ ユウスケ)  
東京都立大学教授。1969年生。九州大学大学院文学研究科博士課程中退(社会学)、九州大学助手、弘前大学助教授等を経て現職
横山 智樹 (ヨコヤマ トモキ)  
日本学術振興会特別研究員PD。1994年生。神奈川県横須賀市出身。東京農工大学農学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。福島県南相馬市(現地NPO)や富岡町(とみおか子ども未来ネットワーク)での活動に携わる。2つの地域を主なフィールドとして、農村社会学や地域社会学の視点から原発被災地域の復興過程を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)