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暗黙の知財同盟 イノベーションの継続と収益化を両立する特許活用戦略

出版社名 白桃書房
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-561-26785-0
4-561-26785-9
税込価格 3,300円
頁数・縦 238P 21cm

商品内容

要旨

単純な独占排他権の実施にとどまっていては、技術開発で先行しても、収益は得られない!市場競争は維持しつつ、必須特許保有企業の取り決めのない類似行動により、競合他社の市場参入を阻むスキームを初めて解明!ビジネスエコシステムにおけるステークホルダー間の関係性に着目し、経営戦略に組み込んだ知財マネジメントを提案する。

目次

プロローグ―知的財産権は収益に貢献するか?
第1章 イノベーションを収益化する知的財産戦略
第2章 インクジェットプリンタにおける暗黙の知財同盟
第3章 DVDドライブにおける暗黙の知財同盟:DVDプレーヤーとDVDドライブの比較事例研究
第4章 白色LEDにおける暗黙の知財同盟
第5章 携帯電話GSMにおける排他的企業連合
第6章 暗黙の知財同盟の実践
エピローグ―知的財産マネジメントの未来のために

著者紹介

後藤 吉正 (ゴトウ ヨシマサ)  
名城大学学術研究支援センター顧問。パナソニック入社後、カーネギーメロン大学コンピュータサイエンス研究科で世界最初期の自動運転を実現。帰国後、情報システムの開発を担当し、BSデジタル放送の番組表、暗号化システムの技術標準と放送局システムを開発。その後、R&D知的財産センター所長、上席理事。その間、基準認証イノベーション技術研究組合理事長。2012年から名古屋大学産学官連携推進本部教授として、産学連携拠点整備やベンチャーファンド設立に貢献。その後、科学技術振興機構理事。2022年から現職。イノベーションシステムと優れた研究を生むマネジメントに関心を持ってきた。2015年度知財学会誌優秀論文賞。博士(工学、技術経営)
玄場 公規 (ゲンバ キミノリ)  
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科・研究科長・教授。大阪大学大学院工学系研究科・招聘教授。三和総合研究所研究員として行政の受託調査及び企業のコンサルタント業務に携わり、大学教員に転身。東京大学大学院工学系研究科アクセンチュア寄附講座助教授、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授などを経て、現職。2015年度知財学会誌優秀論文賞
栄藤 稔 (エトウ ミノル)  
大阪大学先導的学際研究機構教授、順天堂大学医学研究科客員教授。パナソニックで画像符号化標準化に従事した後、NTTドコモに転じ、3G以降のモバイルマルチメディア技術開発とデータマイニングを立ち上げる。MP‐4ファイルフォーマットの生みの親。米国にてDOCOMO Innovations、DOCOMO Capital社長を経て、2016年7月までNTTドコモベンチャーズの社長を兼務し投資業務に従事。2017年にNTTドコモの役員を退任し現職に就任。この間、機械翻訳スタートアップ株式会社みらい翻訳を創業し2020年6月まで代表取締役社長。2024年まで科学技術振興機構CREST人工知能領域研究総括。日本企業のデジタル変革を支援するコンサルティングと人材育成に興味を持つ。博士(工学)
浅井 明 (アサイ アキラ)  
NTTデータ経営研究所から東北大学特任教授(客員)として大学の知的財産戦略業務を支援中。1991年からパナソニックにて半導体デバイスの研究開発及び事業化、出向先での国家プロジェクトの企画推進や研究所の戦略企画を経て2005年から知財戦略業務に従事。2019年から現社にて知財戦略デザイナー(特許庁/(独)工業所有権情報・研修館委託事業「知的財産戦略デザイナー派遣事業」)として複数の大学を支援。イノベーションの創出・発展・維持と経営/競争(共創)戦略としての知財戦略に関心があり、大学病院の医師のような実務と研究の両方を実践する知財戦略業務を目指している。博士(工学)、修士(経営学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)