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スクリーンが待っている

小学館文庫 に28−1

出版社名 小学館
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-09-407350-8
4-09-407350-7
税込価格 803円
頁数・縦 330P 15cm

商品内容

要旨

主演俳優に役所広司を迎えた『すばらしき世界』で、著者は初めて小説をもとにした映画制作に挑んだ。原案小説は佐木隆三の『身分帳』だ。『身分帳』との出会い、婚活パーティーへの潜入、長く仕事をともにしたスタッフとの別れ、刑務所での対話、出演者への思い―本書は、一本の映画の企画、撮影から完成するまでの過程を、監督が自ら綴るエッセイ集だ。文庫化にあたり、映像業界の変化に鑑み、単行本刊行後の状況を加筆。その後発表された三本のエッセイと、読み応え抜群の書き下ろし「文庫版あとがき」を追加で収録した、まさに増補決定版!

目次

スクリーンが待っている(恋
出会い
ともだち
時代
ホーム ほか)
『身分帳』を映画にする
映画をはなれて(逃げ場所
私の青い鳥
ピクシーえほん
みつけたともだち
都会の景色 ほか)
夢日記
(小説)蕎麦屋ケンちゃん失踪事件

出版社・メーカーコメント

劇場にはかからない“現場”の物語  「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司シカゴ国際映画祭観客賞・最優秀演技賞〈役所広司〉ほか、国内外の映画賞で高く評価された『すばらしき世界』は、佐木隆三によるノンフィクション・ノベル『身分帳』を原案に、西川美和監督が初めて原作ものの映画化に挑んだ作品だ。本書は、原案小説との出会いから、取材と脚本の執筆、撮影から編集など、五年にわたる制作の日々を、監督自ら赤裸々に綴るエッセイ集である。原案小説との出会い、公的機関による婚活パーティーへの潜入、長く仕事をともにしたスタッフとの別れ、刑務所での対話、『身分帳』のモデルとなった人物の足跡を辿る旅、スタッフが集う撮影前の緊張感、コロナによる編集作業の中断、出演者への思い−−一本の映画の企画が立ち上がり、それが完成するまでの過程が監督の思いとともに仔細に描かれ、映画業界を目指す人や映画ファンはもちろん、多くの人に読まれるべき一冊だ。幼い頃の記憶や街角の風景などのエッセイや、『すばらしき世界』に登場する人物の過去を描いた小説「蕎麦屋ケンちゃん失踪事件」も収録する。文庫化にあたり、映像業界の変化に鑑み、単行本刊行後の状況を加筆するだけでなく、その後発表された三本のエッセイと、「あとがき」というには内容もボリュームも読み応え抜群の書き下ろしの文章を加えた。まさに、増補決定版!

著者紹介

西川 美和 (ニシカワ ミワ)  
1974年広島県生まれ。映画監督。2002年『蛇イチゴ』で脚本・監督デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)