• 本

ある昭和軍人の記録 情報官・鈴木庫三の歩み

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-12-005776-2
4-12-005776-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 269P 20cm

商品内容

要旨

特異な教育将校による陸軍士官学校合格体験記。戦時中、厳しい言論統制を行ったとして悪名が高い軍人、鈴木庫三。貧しい暮らしの中、たゆまぬ努力をかさね、陸軍士官学校を目指した。出生の秘密から合格までを綴った「思出記」は、当時の日本人男子の心の内を見事に映し出した貴重なエゴ・ドキュメントである。鈴木が、国内思想戦論を構築する東京帝国大学派遣学生時代を回想した「国防国家と思想」を併載。

目次

第1部 士官学校合格までの生ひ立ち―「思出記」(ノート原稿、一九一八年一〇月清書)
第2部 情報局情報官としての回想―「国防国家と思想」(一九四一年一〇月執筆、『吉田博士古稀祝賀記念論文集』寶文館・一九四三年)

出版社・メーカーコメント

戦前、メディア統制に辣腕を振るったとされる情報官・鈴木庫三。貧しい出自の中から陸軍士官学校に合格するまでを綴った貴重な自伝。恩師吉田静致記念論文集に寄せた「国防国家と思想」を収録。

著者紹介

佐藤 卓己 (サトウ タクミ)  
1960年、広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授、京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、上智大学文学部新聞学科教授、京都大学名誉教授。専攻はメディア文化学。2020年にメディア史研究者として紫綬褒章を受章。著書に『『キング』の時代』(岩波現代文庫、日本出版学会賞・サントリー学芸賞受賞)、『言論統制』(中公新書、吉田茂賞受賞)、『ファシスト的公共性』(岩波書店、毎日出版文化賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)