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人でなしの櫻

講談社文庫 と61−1

出版社名 講談社
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-06-535139-0
4-06-535139-1
税込価格 902円
頁数・縦 392P 15cm

商品内容

要旨

若き日本画家・竹井清秀は、病で死が迫っていた。ある晩、緊急事態が起きたと連絡を受け、絶縁していた天才料理人の父・康則のマンションへ向かう。目の当たりにしたのは、父の死体。そして、全裸の少女。彼女は、康則によって十一年間ここに閉じ込められていた―。芸術と愛、その極限に迫る圧巻の衝撃作。

出版社・メーカーコメント

『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作。しがない日本画家の竹井清秀は、妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、全裸で震える少女、蓮子がいた。十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。

著者紹介

遠田 潤子 (トオダ ジュンコ)  
1966年大阪府生まれ。2009年『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。’16年『雪の鉄樹』で「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」第1位に。’17年『冬雷』で第1回未来屋小説大賞を受賞。同年『オブリヴィオン』で「本の雑誌2017年度ノンジャンルのベスト10」第1位に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)