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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

集英社新書 1212

出版社名 集英社
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-08-721312-6
4-08-721312-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 285P 18cm

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書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

一般に「仕事が忙しく、好きな本を読む時間がとれない」「スマホばかりを見て本を読まなくなった」といった悩みをもつ人は少なくない。一方で、書籍売上は減っているとはいえ、自己啓発書やビジネスのノウハウ本を中心にベストセラーは頻発している。そこには労働時間や「働き方」以外の理由があるようだ。
本書では、当書タイトルにある問いの答えを探るために、日本における明治時代からの「仕事と読書」の歴史、人気の書籍ジャンルやベストセラー書籍の変遷などを分析しながら、労働や、現代特有の社会意識の問題点などを指摘している。現代に生きるわれわれは、インターネットの普及などにより、情報が容易に手に入るようになったことから、「欲しい情報」以外の知識を「ノイズ」として除去する傾向にあるという。
著者は、1994年生まれの文芸評論家。『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』(笠間書院)、『人生を狂わす名著50』(ライツ社)など多数の著書がある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年6月7日]

商品内容

文学賞情報

2024年 第2回 書店員が選ぶノンフィクション大賞オールタイムベスト受賞

要旨

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」…そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

目次

まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました
序章 労働と読書は両立しない?
第1章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
第2章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
第3章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中
第4章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950〜60年代
第5章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
第6章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
第7章 行動と経済の時代への転換点―1990年代
第8章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
第9章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代
最終章 「全身全霊」をやめませんか
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします

出版社・メーカーコメント

☆★新書大賞2025受賞!!30万部突破!!☆★☆★2024年 年間ベストセラー1位(新書ノンフィクション/日販・トーハン・オリコン調べ)☆★☆★第2回書店員が選ぶノンフィクション大賞2024 受賞☆★☆★紀伊國屋じんぶん大賞2025 3位 キノベス!2025 5位☆★◎テレビ朝日『大下容子!ワイドスクランブル』で特集されました(2024年9月20日)テレビ、新聞、雑誌、ネットメディア、ラジオ、ポッドキャストなどでのメディア出演、紹介多数!!【人類の永遠の悩みに挑む!】「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。【目次】まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました序章 労働と読書は両立しない?第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950~60年代第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代第七章 行動と経済の時代への転換点―1990年代第八章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代最終章 「全身全霊」をやめませんかあとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします【著者略歴】三宅香帆(みやけかほ)文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。

著者紹介

三宅 香帆 (ミヤケ カホ)  
文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)