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岩波書店の時代から 近代思想の終着点で

筑摩選書 0278

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-480-01796-3
4-480-01796-8
税込価格 2,200円
頁数・縦 362,4P 19cm

商品内容

要旨

一九六〇年代からポストモダンの時代を通じ岩波書店で多彩な出版活動を展開した大塚信一に、同じく編集者だった堀切和雅が問う―脱魔術化され、人間の精神が寄る辺をなくした近代において学問や芸術は何と格闘してきたのか。河合隼雄・中村雄二郎・大江健三郎・山口昌男・宇沢弘文・木田元・磯崎新らとの仕事を組織しつつ、何を理解しようとしてきたのか。近代の思考もまた新手の魔術だったのではないか。我々はなぜ地球的破局に向かう終着点にいるのか―人類の思想史を対話でたどる。

目次

第1章 「敗戦」のアンビバレンス
第2章 「近代」という問題群をまるごと問う
第3章 日本近世・準備された逆説
第4章 言語と「場」、そして意識
第5章 「主体」の観念、以前
第6章 「心」―変性するもの
第7章 ポストモダン思想の淵源
第8章 リアリズム・ニヒリズム・ファンタジー
第9章 トポスと人物
第10章 思考空間としての社会
第11章 「場所」から考える
第12章 脱魔術化と再魔術化
第13章 生・ロマン・崇高
終章 いま、破局に至るのか

出版社・メーカーコメント

近代からポストモダンへの思想的転換点にあった二十世紀後半の岩波書店は何を発信したか。様々な文化人の出版活動とその思想的背景を当時の編集者が語りつくす。

著者紹介

大塚 信一 (オオツカ ノブカズ)  
1939年生まれ。1963年岩波書店に入社。『思想』『岩波新書』編集部などを経て多くの単行本、シリーズ、講座、著作集などを立案・編集。1984年には文化総合誌『へるめす』を創刊、編集長。1990年、編集担当取締役、1997年―2003年、代表取締役社長
堀切 和雅 (ホリキリ カズマサ)  
1960年生まれ。1984年岩波書店入社。『世界』『ジュニア新書』『へるめす』編集部を経る。並行して劇団「月夜果実店」主宰。2000年、岩波書店退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)