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明治の表象空間 中

歴史とイデオロギー

岩波現代文庫 学術 475

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-00-600475-0
4-00-600475-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 353P 15cm
シリーズ名 明治の表象空間

商品内容

要旨

博物学から植物学へのパラダイム・チェンジ。大槻文彦による「日本普通語」総体の記述。両者を貫く核心は合理的な分類秩序にあった。「因果」「法則」を備え、人びとのシステム論的な「知」への欲望を満たす社会進化論の跋扈。教育勅語―近代天皇制の中核をなした「非合理的な」テクスト―に内在する特異な位相の意味するものとは。そして議論はいよいよ言説の中の言説、文学へ!(全三巻)

目次

第2部 歴史とイデオロギー(科学―博物学(一)
外圧―博物学(二)
分類―システム(一)
秩序―システム(二)
例外―システム(三) ほか)
第3部 エクリチュールと近代(牢獄―北村透谷(一)
内部―北村透谷(二)
欠如―北村透谷(三)
不可能―北村透谷(四))

出版社・メーカーコメント

近代のあらゆる言説アーカイヴから、既存の学問分野ごとに仕切られた分類の枠をとり外し、横断的に俯瞰することで「表象空間」を特徴づける輪郭線の描出を試みる。近代日本史、法制史、政治思想史、文学史…既存の議論を越えた、新たな「表象的風景」を描き出す!進歩史観、システム、天皇制等を論じる中巻(全三巻)

著者紹介

松浦 寿輝 (マツウラ ヒサキ)  
1954年東京生まれ。詩人、小説家、批評家、フランス文学者。東京大学名誉教授。1988年『冬の本』で高見順賞、95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、同年『平面論―一八八〇年代西欧』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞、2000年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞(評論等部門)、同年「花腐し」で芥川賞、05年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、同年『半島』で読売文学賞、09年『吃水都市』で萩原朔太郎賞、14年『afterward』で鮎川信夫賞、15年本作で毎日芸術賞特別賞、17年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞およびドゥマゴ文学賞、19年『人外』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)