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公正で質の高い教育に向けたICT活用

出版社名 東信堂
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7989-1890-7
4-7989-1890-3
税込価格 2,970円
頁数・縦 238P 21cm

商品内容

要旨

ICT活用の全国調査等から見えてきた、児童生徒みんなを公正に引き上げる課題と方法!2019年発表のGIGAスクール構想によって、高速大容量ネットワーク整備や1人1台の学習用端末配付が国レベルで進められ、ICTを用いた教育が全国に普及した。しかし、ただ端末などを形式的に配置導入するだけでは「宝の持ち腐れ」になりかねず、現時点での導入状況や活用実態について様々な検証が必要だろう。ICTの導入状況や活用実態について質的・量的双方の全国調査等からアプローチした本書は、自治体や学校ごとの社会経済的要因による差異を浮かび上がらせるとともに、国・教育委員会・学校、そして教員、児童生徒に至るまで連なる体系的かつ俯瞰した観点からICT活用のわざを提言する。今日の教育現場を知り携わるすべての人々必読の一冊!

目次

公正で質の高い教育の実現に向けて―その手段としてのICT活用の促進条件に関する研究課題と方法
第1部 国と教育委員会と学校の役割(どのような市区町村や学校がICTの教育活用に積極的か?
市区町村の社会経済的背景がもたらすICTの教育活用への制約
学習指導におけるICT活用の現状と展望
ICTの教育活用におけるキーパーソンの役割と組織的取り組み
ICT支援員の配置状況と授業づくり支援の効果)
第2部 教員と児童生徒の現状と可能性(どのような教員が授業場面等でICTを積極的に活用しているのか?
1人1台端末配備が教員の時間確保に及ぼす影響
ICTの教育活用により時間確保が進んだのはどのような教員か―カリキュラム・マネジメントの推進と成長志向の学校文化の醸成
児童生徒の学習におけるICT活用は学習エンゲージメントと批判的思考態度を促すのか?
1人1台端末配備が児童生徒の希望形成に及ぼす影響 ほか)
公正で質の高い教育の実現に向けたICT活用の促進条件

著者紹介

卯月 由佳 (ウズキ ユカ)  
国立教育政策研究所初等中等教育研究部総括研究官。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程修了(PhD in Social Policy)。専門は社会政策、教育社会学
露口 健司 (ツユグチ ケンジ)  
愛媛大学大学院教育学研究科教授。九州大学大学院人間環境学府博士課程修了。博士(教育学、九州大学)。専門は教育行政学、教育経済学
藤原 文雄 (フジワラ フミオ)  
国立教育政策研究所初等中等教育研究部長(併)教育政策・評価研究部長。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専門は教育行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)