グリフィスの傷
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2024年4月 |
ISBNコード |
978-4-08-771865-2
(4-08-771865-4) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 190P 20cm |
商品内容
要旨 |
「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい―「竜舌蘭」。「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は―「グリフィスの傷」。「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける―「まぶたの光」。…ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。 |
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出版社・メーカーコメント
からだは傷みを忘れない−−たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい−−「竜舌蘭」「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は−−「グリフィスの傷」「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける−−「まぶたの光」……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。【著者略歴】千早茜(ちはや・あかね)1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『ひきなみ』『こりずに わるい食べもの』『赤い月の香り』『マリエ』など多数。