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暴力のありか 中国古代軍事史の多角的検討

出版社名 臨川書店
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-653-04567-0
4-653-04567-4
税込価格 5,500円
頁数・縦 438P 22cm

商品内容

要旨

暴力は中国史に何をもたらしたのか。人々が受け入れ、承認し、さらには規定する暴力―公認された暴力―、とりわけ戦争という巨大な暴力は、中国古代の政治・経済・思想・社会を定義する強制力としていかなる機能を有したのか。軍事史研究に「軍事文化」の視点をも盛り込み、暴力により変容する社会と人間の様相を明らかにする。

目次

序論
第1部 暴力へのまなざし(中国古代史における暴力
中国古代の正戦論と『史記』の戦争叙述:暴力正当化の基準をめぐって
両漢の田猟賦と軍礼:暴力の儀礼化に関する一断章
南北朝時代における仏教と軍事:僧伝の検討)
第2部 戦時と平時のはざま(新発見の簡牘から見た秦〜前漢初期の傅籍制度の沿革
征服軍の撤退:里耶秦簡よりみた占領統治の展開
戦時体制から日常行政体制へ
秦漢時代の県の治安担当官吏について
唐代節度使の出現原因:対外戦争の様相変化を手がかりに)
第3部 戦争の磁力(戦争と王権:『商君書』にみる「強国」「天下」と軍功爵制
戦争と貨幣:秦の占領統治と半両銭の流通
軍事と刑罰:秦漢時代における軍事の地位低下についての試論)