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無意味なものと不気味なもの

中公文庫 か89−2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-12-207514-6
4-12-207514-9
税込価格 1,012円
頁数・縦 349P 16cm

商品内容

要旨

あれはいったい何だったのだろう―私たちの心をざわつかせ、名状しがたい不安感を呼び起こす、過去の体験や不穏な記憶。作家・精神科医である著者が、そうした人間心理の暗部に触れる“無意味で不気味なもの”の正体を、ラヴクラフトや車谷長吉などの小説作品に探る。異色の恐怖文学論に書き下ろしの新章を増補した決定版。

目次

隠蔽された顔―ナサニエル・ホーソーン『牧師の黒のベール』
本物そっくり―河野多惠子『半所有者』
糞と翼―パトリック・マグラア『長靴の物語』
姿勢と連想―古井由吉『仁摩』
受話器を握る怪物―H.P.ラヴクラフト『ランドルフ・カーターの陳述』
孤独な日々―日影丈吉『旅は道づれ』
南洋の郵便配達夫―J・M・スコット『人魚とビスケット』
描きかけの風景画―藤枝静男『風景小説』
墜落する人―レイ・ブラッドベリ『目かくし運転』
救われたい気持ち―高井有一『夜の音』
果てしない日々―クレイ・レイノルズ『消えた娘』
世界の構造―富岡多惠子『遠い空』
グロテスク考―カースン・マッカラーズ『黄金の眼に映るもの』
うふふ。―車谷長吉『忌中』
昆虫的―内田百〓『殺生』+ブルーノ・シュルツ『父の最後の逃亡』
文庫版ボーナストラック 入り込んでくる人―庄野潤三『黒い牧師』

出版社・メーカーコメント

あれはいったい何だったのだろう−−精神の暗部に触れる無意味で不気味なものを論じる異色の文学エッセイに、書き下ろしを増補した新版。〈解説〉朝宮運河

著者紹介

春日 武彦 (カスガ タケヒコ)  
1951年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科医を経て精神科医に。都立精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院などに勤務。多摩中央病院院長、成仁病院院長を経て、同名誉院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)